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スコットランド国立美術館 HE GREATS 美の巨匠たち唸るバクテリア2022/07/08

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スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち」行きました。
結構楽しみにしてて、さらには空いていたので70分ぐらいかけてゆったりと。
面白いとか印象に残っている各作品より、圧倒的に数の多さにやられた感があり。途中から脳味噌がプルプルしてくる画家の数。
ルネサンスからこっち、400年ぐらいの時間を70分で見てるんだから仕方がない。
そんなのをまともに受け止めようと思ったら、神様にでもなるしかない。
しかし、パッと目でわかるモネの異常さ(笑)
あの人は誰にも似てないよ。作風。
最後に「自然を見つめる特異な視点」みたいなことが書いてたのだけど、そうなぁ。個性とかユニークさみたいなモノって、なんなんだろうなぁ。
軽い憂鬱に漠然と襲われる命題。
俺は他の誰でもなくて、俺は俺としての経験に基づき、俺の視点から世界を見ているはずなのだけど、生きている上で、その特異性というか、特殊性みたいなモノはなんの役にも立たない。活用されることもなければ活用を求められることもない。
体も首も傾いで、おそらくカートを引かないと立てないだろうばーさんや、オペラグラスを持参して、一列後ろから見ているじーさんをチラホラ見かけたのだけど、合理的な選択だと思う同時に、そこまでして絵画を見たいと思う心とはなんなのか?
などということを考える。
黒と白のチョークで描かれた線画が、200年以上残って眼前に額縁入りで飾られていることのおかしさみたいなことに思いを馳せる。
アントロープの画家の画が中心だったはずが、いつの間にか大英帝国出身の画家ばかりになり、最後はイギリスからアメリカに渡った画家で終わる変遷の妙を知る。
個々の作品というより、展示全体からたぶん、展示意図を外れてなんだか余計なことを考えたのでした。
そのくせ、ゴーガンの「三人のタヒチ人」は大好きだなぁとか。
モネと同じく誰にも似ていない。
誰かになりたいとも誰にも似てないとは思っていない。思えない。
俺の価値はどこだ?

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