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洋画

作品名記述者記述日
グランツーリスモ唸るバクテリア2023/11/02★★★★

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全然見る気がなくて、予告編のレース中に車が組み上がるところとか、いくらゲーム原作とはいえ、ゲームゲームしすぎじゃね?思ってたんだけど、監督ニール・ブロムカンプか・・・ニール・ブロムカンプか・・・
じゃあ、あのシーンも違う意味があるシーンかもしれないよな・・・ニール・ブロムカンプか・・・
と、「グランツーリスモ」IMAXレーザーで見ました。
わりとスカスカだったのだけど、一席あけて隣のオジサンが臭かったので、辛い。ホントに辛い。夏のオッサン臭いのホント辛い。
閑話休題。
なるほど。これはモータスポーツ見慣れない人向けだったかもしれない。
コーナリングでカット切られると、流れがわからなくなるなぁというのが一番の印象。
いや、中途半端にレースを見ている人の発言なので、もっとガッツリレースを見込んでればついて行けるのかもしれないけど。
良くも悪くも実話ベースなので、ほぼ優勝シーンが無いとか、スポンサーがゴリゴリに制作者だから、ソニーが入り乱れてたり、ル・マンで日産ってデルタウィングじゃないのかよ!と思ったり、なにより、一番目だったのはPUMAじゃないか!みたいな。
あとまぁ、細かいところだと、ライセンスってなんのライセンスだよ!とか、ル・マンにルーキーだけで参戦ってリスク高すぎでね?とか、余計なところが気になる気になる
日産がどんどんお飾りな展開になるのもなかなかなんだけど、まぁ、あの辺のよくわからないプレッシャのかけ方が、フィクションみかしらね?

オーランド・ブルーム as ダニー・ムーアですが、悪くはないけど、ちょい役だよね。実際問題。
パンフも主役のアーチー・マデグウィ as ヤン・マーデンボローより、オーランド・ブルームより先に来てるのはエンジニアのデヴィッド・ハーバー as ジャック・ソルターで、デヴィッド・ハーバーの主役感が強い。
もちろん、主役はアーチーだし、マーデンボローは製作に名を連ねてるのだけど、パンフで言うほど、マーデンボローの青春モノや、スポ根モノみたいな感じではなく、ちょっとしたエモーショナルなシーンは日産じゃなくて、ポルシェ(たしか)なので、それはそれでどうよ?みたいな。
実はジャック・ソルターの更正物なのでは?という疑惑も。
冒頭で書いたゲームからレースシーンへの描写は、ちゃんと物語の中で機能していたけど、じゃあ、あそこでエモーショナルな感じになるかというと、また違う。
全般的に、流れるように進んでいくので、細かい引っかかりポイントと、ル・マンでトヨタが一瞬映ったり、たまに日本が出てきてオーランド・ブルームが思い出横丁で電話してたり、新宿あたりのクラブで童貞のファーストキスみたいな展開だし、ポリフォニーの本社は地味な場所だし、なにより山内一典本人じゃないのかよ!!!平幹二朗の息子(平岳大)かよ!!!

でだ、ニール・ブロムカンプ映画としてどうなのか?だ。
ニール・ブロムカンプに必要な映画か?と言うとちょっと悩ましい。
ニール・ブロムカンプらしさみたいのはたしかにあって、このまとめ方というか映画の仕上げ方は、ニール・ブロムカンプだからこそなのは間違いない。
流れるような、違和感の無さは、ならばこそなのだ。
ただ、テクノロジーと彼が過去作て描いてきたようなやるせなさみたいなとこを、ゲームとリアルの差に見出すのはちと厳しい。
むしろ、ニール・ブロムカンプが似たような経緯で映画監督になったことを思えば、自分を重ねてるのかな?ってのは穿ち過ぎか?
エンタメ映画として面白いのは間違いないのだけど、もうちょっと、レースならレースの面白さが欲しかったかなぁとは。
たしかにカメラアングルは面白いとこもあったのだけど、もしかしたら、ニール・ブロムカンプはレース自体にそこまで興味無いのかもしれない。

ちなみに、パンフのドリキン土屋圭一コラムは、流石にレース話ゴリゴリで、ヤン・マーデンボローのこともキッチリ言及してるから、読みであり。
文章力高い人なんだから、もっといろいろ書かせればいいのに。

グランドシネマサンシャイン池袋で遭遇したのでパチリ

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