雑感・レヴュ集 メタセコイア
洋画

作品名記述者記述日
ドリーム唸るバクテリア2017/10/12★★★★★

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秀逸な映画だった「ドリーム
いい加減、TOHOシネマズの会員になった方がいいんじゃないかと思いつつ、これは本当に良い映画。怖くて格好いい映画
怖いのは、もうダントツに無意識な差別意識を抉ってくるところ
黒人差別もだけれど、注意しているはずの女性差別を、やはりどこかで行っている自分に気づいて苦しい。己の浅はかさがとても怖い。
思い出す失態。後悔が降り注ぐ降り注ぐ。
あと何気に、適切なタイミングで適切にジャッジする恐怖な。
結果主義というより、目的市場主義だからこそ出来る選択と行動。
それは、なんだかんだでNASAという組織が宇宙へ行って帰ってくることを目的にした組織だからだし、アル・ハリソンをケビン・コスナーがやっている絶大なる説得力。
決断から行動までをああやって選択できるのは、目的に対してブレてないからで、それはもちろん主人公三人にも通じてる。だから、計算するし、FORTRANを学ぶし、夜間高校にだって通う。
なにより巧妙な脚本!
会話のユーモアさとIQの高さ。そして、絶妙なジョーク。
抜群。
で、音楽の使い方もすんばらしい。
コメディ部分に映えるJAZZという黒人音楽。さすがファレル・ウィリアムス。
ジョン・ハーシェル・グレンを演じたグレン・パウエルも格好いいし、IBMのメインフレームが正しく世界の主役だった時代の、まだ人間が機械と戦えた頃だけど、実は機械ではなく、人間と戦う必要があった頃のいい話であると同時に、戦う相手を間違うなという話。目的を見誤るなという話。大好きなモノを、大好きで貫けという話。
間違わないようにせねば。
ああ、35歳、最後に見た映画がこれで良かった。

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