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被爆80年企画展ヒロシマ1945唸るバクテリア2025/10/01

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真面目な顔もたまにはするのです。と、寝言は寝てから言えとどつきたくなる選挙翌日に東京都写真美術館で「被爆80年企画展ヒロシマ1945」を見ました。
B1F展示室で結果、80分ぐらいかけて一通り。
キャプションが豊富なのもあって、どの写真もじっくり向き合わざるを得ない。
原爆炸裂の2〜3分後の写真にはじまり、圧倒的な存在感というか説得力にたじろぐわけだけど、やっぱり本当に平和で良かった。戦争反対と言わざるを得ない。辛い。
たくさんのきのこ雲。
8/6の広島の被災状況。
翌日から直近数日の残骸。火葬。負傷者たち。
阿呆みたいな話だけれど、知っている事実だって並んでいるのに、まるで初めてのような衝撃を受ける。えっ?マジで?酷い
しかし、それは地獄じゃなかった。
ただひたすらな虚ろ。
見終わって写美を出たら蝉が鳴いていて、ジャンボジェットが空を飛んでて、Loopのにーちゃんが坂をかけ抜けて、車来てるのに車道を渡る人がいて、そんな平和な街なのだ。恵比寿は。
たぶん、人の命を守るために武装をするのは正しいのだろうけど、こんな思いを何十万何百万と負わせちゃ駄目だよ。やっぱ。と思う。
それとこれとは別だと言わざるを得ない。
GHQがプレスコードで統制しようとした写真を、ネガを、ひたすらに隠し通した人たちの偉大さに心が打たれる。
覚えておこう・記録しておこうという志は偉大で、そりゃ、被爆者と目なんかあったら辛いことこの上ないだろうけど、でも、その辛さを乗り越えてくれたから、今こうして見れたりするのだ。
今でも守り抜こうとする国立映画アーカイブに税金を納めてると思えば喜ばしいというか。

でだ、どうしたって触れておきたいのは、それでも生きようとするタフさだ
虚ろを埋めていく、生きようとする意志だ。
毎晩自分の寝てるそばで川に飛び込む音がする。
爆心地のそばでカンナの花が咲く。
同じ根から伸びたシダレヤナギは、今も生きている。
一息ついて、1945/10/15には立ち飲みでもビールを呑む。
人が集まってギターを弾く。歌を唄う。
入口に戻って、同じアングルで撮った被爆前から現在の4枚写真。
広島へ行きたいな。と、強く思った。

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