タイミングがあったので、テアトル・クラシックス ACT.2 名優ポール・ニューマン特集の「
ハスラー」見ました。
劇場で白黒映画を見るのは、
初代ゴジラのデジタルリマスタ見て以来。
幸か不幸か、コロナ禍なおかげで、この手の映画が劇場で見れるのは嬉しいところ。
今回も、フィルムはリマスタと覚しき秀麗さだし、なにより
音が良い。
しかして、内容自体は酒カス屑男ことエディ as ポール・ニューマンが、アレな酒カスの女ことサラ as パイパー・ローリーに食い込んで、DV振りかざしまくり、最終的に女を守ることすらできず、事実上
見殺しにしたクセに「愛してた」ホザいで、好きな女が死んだから強くなったとかホザいたわけだから、
最低と言わざるを得ない。酷い。
これが名作なんだから、20世紀酷い。
ビバ!男尊女卑。
冷静に考えて、胸糞悪いストーリーなのだが、これを胸熱的に持ち上げられる町山さん凄いな。
せっかく来場者特典でポストカードもらったけど、なんだかです。
なので、ストーリーは追わなくても良い気がするのだけど、ヒールのファッツ as ジャッキー・グリーソンが
デブなのにカッコいいのが救い。
しかして、むしろカット割りが凄い。
何気にワンカット多用だし、結構斬新なカットが出てくる。
奥にずっとエディを置きっぱなしにしといて、サラをフレームインさせてくるとか、構図の隠喩感がお見事。
映画が巧いって、こういうこと言うのかなと。
にしても、浴びるようにJ.T.S.ブラウン呑み過ぎ問題なのだけど、むしろ、
そんなにまでして、君たち煙草吸いたいかね。
最初はてっきり、エディとチャーリー as マイロン・マコーミックのBL話になるのかしら?と思ったのは秘密だ。