雑感・レヴュ集
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作品名記述者記述日
アイデン&ティティ唸るバクテリア2005/08/14★★★★

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たぶん、一部の男にとってここに登場する彼女(麻生久美子がやっている役のことだ)は理想の女性だと思う。
自分のこと、自分の才能、自分の作るモノを好きでいてくれて、ある意味無責任にそれを肯定してくれる。
つまり、今俺のそばにいて欲しいのはそれなわけだ。好きで好きでたまらないのだ。理想的すぎるかもしれないけど、冷たくていいから、吐き出したモノを肯定してくれる誰かにいて欲しいのだ。
かっこわりーけど。

本来ロックなんてカッコ悪いモノなんだ。
劇中中島が言うように、ロックが「真実の愛」を求めるものだとしたら、カッコ悪いにもほどがある。
けど、いや、だからこそロックはカッコ良くなるのだ。カッコ悪いことを自覚してカッコ悪くてもそれをやるしかないからやる。だからロックはカッコいいのだ
君のために、君とつながるために、君と一緒であるために、僕はロックを唄うんだ。
そんな君がいることが、僕のアイデンティティ。
ああ、カッコ悪いッスよ。
お願いだから僕を肯定してください。僕のそばにいてください。僕を見てください。

時々とても不安になって、自分がヒドく曖昧で揺らいで感じることがあるんだ。まるでヤジロベエの上に立ってるみたいなね。
そんなとき、僕はこういう映画や音楽や漫画を読んで、自分を取り戻すのだ。
自分が「いる」ことを確認するのだ。
君がそばにいてくれればもっと簡単にすむのにね・・・

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