作品名 | 記述者 | 記述日 | 星 |
皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ | 唸るバクテリア | 2017/05/30 | ★★★★★ |
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ずっと☆4つの映画だなぁ思って見てたんですけど、うっかり伏線忘れてたせいもあって、最後鳥肌でした。
オフィシャルで樋口毅宏も褒めてたけど、アレでもう大満足です。今年ベスト更新。
名前を訊かれて「ヒロシ・シバ」応えた瞬間もグッと来たけど、やっぱりあのラストは、ヒーロー映画らしい終わり方。
だってさ、メンヘラでもあんないい女に「 ヒーローになって 」言い残されたら、そりゃどんな屑人間でもヒーローになるさね。
イレニア・パストレッリ最高!
つまり、屑オッサンがたぶん童貞捨てて(あんな雑な早漏は童貞以外なにものでもない!)、真っ当な人間になって、あまつさえヒーローになるという、王道ストーリィなわけですよ。しかも、ライバルは自分と同じ力を持った狂人。
ルカ・マリネッリが演じたジンガロの、あの素晴らしい狂人っぷり。
ちなみに、父性主義というよりは「男の子主義」といったもので、残念な男ア↑コガレなわけだ。そもそも、古典的な英雄譚に出て来るような男って、現代から見れば大半ダサい。
映画全体的に、爆弾テロのありようも含めて、狂ってしまった現実に対して、「助けて欲しい」という切実な思いが滲んでいて、今のフランスというか、ヨーロッパなまざまざと見れた良い映画がでした。
移民問題的な言及無いのがアレだけど、託されたのが「鋼鉄ジーグ」って時点で、そゆところはクリアされてるのかな?
誰もが冒頭の展開で思っただろう「スパイダーマン」へのセルフツッコミも入ってたり、細やかな気配りが、見受けられたのも好感でした。
ロマニスタなシーンはサカヲタ的に人いなすぎだよ!みたいに、ツッコミたいところもあったけど、まぁいい。
ただ、やっぱり最後は宙明サウンドで締めたかった・・・
あとそう、カップルで見てた男の方が「エログロ」とか言ってたけど、あの程度はグロじゃないだろう。
小指は多少のグロ要素だったけど、生首はあまりにちゃちくて笑ってしまったではないか。
ついでに、まさか本編前に吉田理保子の声が聴けるとは!!号泣。
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