「
ジュディ 虹の彼方に」見ました。
諸事情で初めての映画館。
今年は、シネコンばかりとはいえ、初めて多いかも。
それはともかく、レネー・ゼルウィガー渾身の一作。
これでアカデミー主演女優賞取れなかったらなにやっても取れないですよ。つか、アカデミーが外道。取れたけど。
「ラスト7分」の宣伝文句が踊ってたけど、たしかに。間違いない。
これは俺だけの話だけど、ついつい、チャミグリ!の卒業公演を思い出してしまった。
もう、このライヴハウスdisが溢れるご時世だからこそ、
演者と客の共犯関係舐めるな。エンタメを殺すな。そんな7分。
子どもの頃から薬漬けのせいか、タバコの吸いすぎか、あるいは猫背のせいか、中盤ぐらい、ヨコハマのメリーさんを重ねてみて見たり。
しかして、最後に「オズの魔法使い」が引用されて、
心は、どれくらい愛したかではなく、どれくらい人に愛されているかによって判断されるのだ。
みたいなこと書いてたんだけど、
まさしくその通りの映画。
愛してて愛してて愛してるんだけど愛してくれないっていう。
イタタタ。わかりみが深すぎる。ちっとも愛してもらえない。
助けてアンパンマン。
そもそも、登場人物全員、ずっと視線が「不安」なんですよ。
あまりに全員「不安」なので、凄い欺し欺されなのかと思ったら、
みんな「心配」だったわけですよ。
そして、「心配」される側の人はそれを余計なことと感じてしまう。
「心配」と「愛される」は≒なんだけど、そんなふうに言われたって納得できないですよ。
あ〜あ、なんて面倒くさい女に惚れてしまったのだろう。
もうなにもかも無くした末に唄う唄が、一番いい唄って、切なすぎる。
Somewhere over the rainbow Skies are blue
And the dreams that you dare to dream Really do come true
(from「Over the Rainbow」ジュディ・ガーランド)
叶わない夢に、なにか価値とか意味とかあるのだろうか?
夢は叶わないとわかってしまったけれど、舞台だけは認めてくれた。
そんな現実に絶望も諦めもしないのだろうか?
睡眠薬の過剰摂取でロンドンで亡くなるまでの6カ月間に、多少なりとも幸福があったと信じたい。
にしたって、芸能伝記映画はみんな愛され損ねるのか!