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作品名劇団記述者記述日
椿組2024年夏・花園神社野外劇 「かなかぬち」椿組唸るバクテリア2024/09/13

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花園神社での野外公演が最後だって話なので、椿組2024年夏・花園神社野外劇 「かなかぬち」〜ちちのみの父はいまさず〜を空虹さんお誘いして見ました。
メタセコ再録時には写真いっぱい追加します。
チケット受付。この感じがすでに趣がある
予備知識ゼロだけど、やっぱり人生で一度でいいから花園神社で野外劇見たいじゃないですか!これぞ新宿サブカル(偏見)
自由席だったけど、一番後ろで全体が見れる場所を確保。
席からの見晴らし
演者がドリンク売ったり、客誘導したり、山崎ハコ撮り放題だったり(笑)
山崎ハコ!
飲み物の販売終了で拍手(笑)
見に行った回が涼しかったので、途中で扇子しまったけど、たしかにあの環境だと、油断したら熱中症は出まくるだろうなぁ。

全体的には、なんだかとっ散らかってる感があり。
もちろん、筋はわかるし、たぶんこうなるだろうなぁってところにストーリィも収まった。
終わったあとにパンフ読んだらネタバレしまくってた。
中上健次が被差別部落出身ってことも、パンフで知って、パンフの説明がWikipediaのコピペなのにも衝撃を受けた。
なるほど。だから芸能集団が出てくるのか。
ただ、タイトルがそういう意味だとは思わず、ちょっと驚く。
おそらく、漢字で書いたら「鉄鍛治」
楠木正成って、そんな人だっけ?と、空虹さんに訊きましたが「 鉱山押さえてたのは覚えてるけど・・・ 」ってことでした。
しかして、やはり一番の驚きは吊り芸ですよ
まさかで真面目にビックラこいた。
楠木正成が吊られたあと、ウィンチの動いてる音がしてるな思ったら、続けて花若が吊られたので、凄い納得までしてしまったり。
花若の右腕もロボットアームになってたのも驚いたけど、とはいえ、あの辺は歪んだ男の子が抱えるライダーマン憧れでしょ?(偏見)
あとは、野外らしく火を点けてまわったり、「体入ショコラ」や「バニラ」のトラックがちらついたり、休みの日に新宿の街中ブルンブルン言わせてるシャコタンのエンジン音がBGMになったり。
それも含めて、良いカオス。
で、終わってからの感想大会、空虹さん最初の一言は
意味わからんかったけど、モフモフ凄い。
 絶対、他の回だと熱中症になるよ。あのモフモフ。可愛いけど

だったので、あの人はやっぱり頭がおかしい。
あと、
なんで摺り足じゃないんだよ!
と怒ってらっしゃったので、本当にどうかしてると思いました。
ちなみに、ダンスがちゃんと踊れる山本耀が魅力的で、そゆシーンだと断トツ目線を持っていきました。
アイドル的な活動してらっしゃるのね。ワンチャン、やついフェスに出てくれないかしら。

ピントが甘いけどカーテンコール

それはともかく、真面目な話、親殺しなわけだけど殺しきれなかったわけだし、男だけが生き延びるのは、ある意味極めて昭和的だよなぁと。
女だけが死ぬって、本当に象徴的。
あと、女の台詞が中盤からなんだか聞き覚えあるなぁ思ってんだけど、腑に落ちましたよ。あれは富野台詞だ
そう考えると見方もちょっと変わってきて、もともと夫婦関係としては女の方が強い。弱点すら握っている。しかし、女だけが死ぬのだ(いや、兄みたいだ言われてる男は死ぬのだけど)
これはどういうことかというと、女性上位的な価値観は古来の日本的だけれど、同時に、強い男性性みたいなモノが無いと物語を成立させられないという昭和の呪縛なのだ。
そうなれば、必然、中上健次が被差別部落出身であることに行き着く。
南北朝時代が設定なのは、和歌山に生まれ育った自己の表出であり、そこに南朝があったことにアイデンティティを求めたのだろうと考える。
「紀州熊野サーガ」と呼ばれる土着的な作品世界の実写版が「かなかぬち」なのだ。
その意味において、無駄に西遊記を間に文殊菩薩が出てくるのも、熊野に高野山で文殊菩薩を・・・と、Wikipedia検索したら違った(苦笑)
えっ?獅駝嶺で文殊菩薩の乗用去勢青獅子の一大王と戦った?
知らないよ・・・そんな西遊記の細かいエピソード・・・
つか、西遊記は観音様だろよ・・・観音様と文殊様は敵対してんのかよ・・・
自分でもビックリするぐらいのピントな「さらば花園」

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