作品名 | 記述者 | 記述日 | 星 |
空気人形 | 唸るバクテリア | 2010/03/29 | ★★★★ |
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それはともかく本題。
予告編見た頃から何度もおいらは力説しておりましたが、この映画はメイドコスしてるペ・ドゥナに萌える映画だとみんな思い込んでるようですけど、厳密には間違いです。
ペ・ドゥナのメイドコスはたしかに激しく萌えますが、間違いです。
ホントに普通にペ・ドゥナはおっぱい出してますが、間違いです。
結構いいおっぱいですが、間違いです。
ペ・ドゥナの日本語の不自由さに萌える映画だと思ってますが、間違いです(しつこい)
ペ・ドゥナは俺らより2コ上ですよ!30オーヴァですよ!!(ヲイヲイ)(UP当時)
正解の見所は、淫行で捕まったことがある板尾創路が一般観念としては極めて変態を至極光明にこなしてるところにあると思います。
板尾さんスゲェッス。ガチでラヴドールと生活してるようにしか見えないッス。
夜の公園で、ベンチに一緒に座ってるとか、素晴らしいもの。
板尾さんしかできない役ですよ。これ。
「写真も撮ったって」の場面とかベストショットですよ。まったく。
でもって、板尾さんをキャスティングしたのも見事。
ぢつはペ・ドゥナのキャスティングよりも見事だと思う。
実際問題として、板尾さんが出なくなったら、途端につまらないじゃないですか!この映画。
ちなみにですけども、ラヴドールに愛を注ぐのは健全だと思いますよ。
毛布を手放さなかったり、ぬいぐるみを手放さなかったりするでしょ?
それと同じだと、俺は思うなぁ。
でもって、ペ・ドゥナのラヴドールッぷりも見事。
アラサーっぽいお尻の垂れてる感とかもいいよね。
閑話休題。
歩いてるラヴドールの影が極めて映画的で良いと思いました。
あと、メイドコスの背景にビル街ね。
コスプレ写真にビルって、凄い合うんだよねぇ(もうこの変態は死ねばいいんじゃ無いだろうか!?)
究極的に、形状のエロースの映画だよね。これ。
つまり、素っ裸なペ・ドゥナよりもメイドコスのペ・ドゥナとか、Tシャツのペ・ドゥナとか、空気抜けて萎むペ・ドゥナのがエロいっていう。
いや、俺が単にTシャツに張ってるおっぱいの形が好きなだけだが(ホント死ねよ変態)
シャワー浴びてる時に乳首だけ映ってるとかドツボなわけだが(音速で死ね)
日本的なエロさだよねぇ。変態ちゃんが!っていう。
この映画唯一にして最大の欠点は、無闇に映画好きアピールしてることじゃないかと。監督がね。いいんよ。べつに中途半端なシネマパラダイスアピールは。
映画的に重要なカットと、映像的な自己満足なカットの違いもわかってないわけだし。
あと中途半端な社会風刺とか。所詮、ここら辺の風刺なんてクソみたいなもんだから、ぷぷぷ。と、思って見ればいいんだけれども。
それとまぁ、ARATAとのラヴストーリィと見るには、若干弱い気がするんだよね。
成り行き、行きがかり上にいたちょっといい男程度じゃね?ここでのARATAって。
デートまでの過程とか、あんま描写が無くてよくわからん。
空気人形だから感情の経過が小さいと好意的に解釈してもいいんだけど、それはちょっと違うんじゃないかなぁ。
ホントは単に板尾さん以外の自分を性の道具として見なさない、純然たる「人」とコミュニケーションが取りたいだけなわけじゃん。実際、そんな詩を朗読させてたりするし。
いやいや、それなら最初からその詩だけで充分じゃん!
とか思わないじゃないんだけれど。映画ってそゆもんじゃないよね。ここでのペ・ドゥナの役所は。
空気人形だけど恋をして、SEXして、川も下って、生きてるって映画なわけじゃん。
にもかかわらず、そのストーリィに必要な描写が中途半端で、恋愛物として描かないと客が入らないというか、スポンサが金出してくれない日本映画の構造的欠点が浮き彫りで、いや〜んな感じでございました。
だからといって、終盤必死でヒューマンドキュメンタリィ的な、登場人物の孤独アピールみたいな描写もウザいッスね。
なんだかアレだよ。行定お前孤独馬鹿にしてね?みたいな。
正直、DVD買う程の映画じゃなかったなぁ。
悔しいかな。
ラストカットは良かったけどナー
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