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特別展 恐竜図鑑 | 失われた世界の想像/創造唸るバクテリア2023/07/21

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アトロクの「今年の美術展が丸わかり! 注目の“展・ベストテン 2023”」で、これは行かねばぁぁぁ!と、前売りで買ってしまった「特別展 恐竜図鑑 | 失われた世界の想像/創造」@上野の森美術館
いやぁ。楽しかった。
久々に約1時間程度で回り終えたコンパクトさに、混み率も適度で、ちょっと喋ってる輩が多くてノイジーだったのと、気付かず撮影禁止をひとつ撮ってしまったぐらい(ブレてたのもあって心置きなく消せました)
入ってすぐの図鑑表紙大集合
やはり、一番はメインキャラクタにもなってるイグアノドンに代表される恐竜研究史と絵の変遷なのだけれど、たとえば初期のイグアノドン四つ脚鰐モードなのが、その関節だったら、前脚動かなくね?って感じなのに対して、中期のイグアノドンが親指立ててる感ある立ち上がったぜ!みたいな感じが最高なのです。
周りに人がいないで見てたら、気でも狂ったかのように拍手したかった。
ちょうど、近代化がはじまった19世紀中盤以降から恐竜史がはじまるので、言われてみればたしかに、印象派感のあるタッチの絵が多いし、空気遠近法が楽しい絵が多い。普通の印象派展では絶対展示されないわけで、楽しくて仕方がない。
なにより、恐竜を格好良く描きたいという潜在意識が出てるせいか、カット割りが最高なのです。最高なのです(2回言った)
ファンタジーよりもリアルなのだけど、自由なのだ
パノラマ感があったり、空を広く描いてたり、多少エグい捕食シーンも描けたり。
最後の小田隆の21世紀作品でさえ、恐竜だからええじゃないか。ええじゃないかと。
正直、第4章に展示されてる絵の感じは、すべてアニメーションでグリグリ動かしていただきたい。映画館で。できればIMAXあたりで。1万円ぐらいなら躊躇わず出す。
日本人作家の作品は流石、信頼の福井県立恐竜博物館所蔵!!!
本当に流石です。プライドですよね。
あとは、とくに初期の目ですよ。。あの目。感情が一切排除されてる目。
たまらんすわ。あの目に睨まれて死にたい(馬鹿)
にしたって、ご承知の通り、ワタクシの友人に、古生代動物フリークの空虹ってヤツがおりまして、あの人が喜びそうなというか、俺ですら見たことのある「シルル紀の海の生き物」が展示されてたので、あの人は見に行った方がいいし、俺も無駄に上がった(笑)
チェコのドヴール・クラーロヴェー動物園は行くべき。

作品に触れないでください

でもって、19世紀なので、ロンドン万国博覧会が初期は関連するという事実。
序盤最大で最高の展示は、ベンジャミン・ウォーターハウス・ホーキンズの「イグアノドン晩餐会への招待状、1853年12月31日」と「水晶宮のイグアノドン(マケット)」ですよ。
イグアノドンの中でご飯を食べる狂気!
そして、余りの頭の悪さに、買いたい心を超必死で押さえ続けた「高層住宅に前足をかければ、6階のバルコニーで食事ができたかもしれない」ですよ。
カミーユ・フラマリオン「人類誕生以前の世界」の挿絵。
もうさ、こんなの怪獣好きみんな好きに決まってるじゃないか!!!
Tシャツのラインナップは、もうちょっといろいろ並べていただけると財布の結界が崩壊して、万札消える自信があったのだけど、1枚だけだったから耐えきれた。
買ったポストカードは、ヘッドライナ級の扱いだったチャールズ・R・ナイト「ドリプトサウルス(飛び跳ねるラエラプス)」
色彩含めて最高にポップなダグラス・ヘンダーソン「マイアサウラの営巣地」
牙・角・トゲ、そして、意志が皆無な目が素晴らしいルイス・V・レイ「カルノタウルス・サストレイ」でした。
久々の上野の森美術館だったけど、楽しかったわ。

噛みつくぞこの野郎!

ちなみに、グアッシュってどんな画材か知らなかったのだけど、Wikipediaではガッシュとしてページがありました。
水彩絵の具なのね。

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