作品名 | 記述者 | 記述日 | 星 |
エンドロールのつづき | 唸るバクテリア | 2023/03/09 | ★★★★★ |
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次にフィルム愛の映画だったのだ。
原題が「Last Film Show」だったので、あまりに邦題と違うからなにかと思ったら、終盤の凄まじい展開。
オープニングあたりで2009年ぐらいだと言ってたわりに、ヤケに生活感が古いなと思ってはいたのだけど、そうか!これはインドだからか!
しかもたぶん監督のパン・ナリンは俺と同年代というかちょい上だから、自分の記憶と重ねてるのか!!
オマケにかなりのシネフィル!どうかしてる!!
この映画、フィルムで見たかった。フィルム上映する映画館ないかね?
んで、原題が暗示するとおり、フィルムの終わりが描かれる。
映写機とフィルムの転生が描かれる。淡々と描かれる。
何故淡々か?それはラストシーンのため。
そして、フイルムの終わりに重ねられるサマイの幼年期の終わり。
なの、泣くしかないじゃないか!
予告編からして予期してしかるべきだったのだけど、幼年期の終わり映画だと思わなかったので、涙が止まらない止まらない。
それは通過儀礼的に少年院を出たからこそでもあるのだけど、なによりも映写機を作り上げたからなのだ。上映会を開催できたからなのだ。
たとえ盗んだフィルムでも。
そして、それをお父さんが見たから、田舎を出る少年の映画となる。
なの、嫌いになれるわけがないじゃないか!
あの歳で子どもを都会に出すの?という気もするのだけど、インドだしね!
もう、最高。
好き。
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