半ばノルマでもあるので「ジャン=ポール・ベルモンド傑作選3」です。「
パリ警視J」を見ました。
やはり素敵なトンデモ映画。
もうさ、赤の無地Tに深緑?のジャンパーあわせたいわ。まったく。
「西部警察」とか「太陽にほえろ!」とか、全部リマスタして劇場にかけてくれないかしら。
やっぱり、エンタメアクションとしては、これぐらいの無茶苦茶が欲しいところ。
で、一番グッときたのは、やはりカーアクションなのですが、リアがダダ滑りみたいなバランスの車が街中でチェイスするのに向いてるんですね!
警察のがよっぽど悪いのだけど、ちゃんとチャーミングさを演出しているから、極悪ではないバランスが演出の妙だし、ベルモンドという人の個性というか強さでもある。
ワンチャンありそうな女の子はちゃんと口説くけど、ゲイカルチャーやセックスワーカーにも分け隔て無く、おまけのように出てきた子どもには絶対優しいのだ。
筋なんてあってないようなモノなのだけど、エンニオ・モリコーネの音楽は確実に状況を説明していて、これからなにが起こるのかのインフォメーションたり得るし、どこかで聞いたことある感触が、初見の映画でも一気に世界へ引き込む。
アトロクで江戸木さんが言ってたけど、ベルモンドとモリコーネの組み合わせは、それだけで名作たり得るのだ。
エンタメのお手本のような時間。
そして、リマスタのみごとさ。
流石にトンネルシーンは、元々のフィルムに明るさが足りてなかった雰囲気でノイズ乗ってたけど、全般的に最近撮ったかのようなフレッシュな映像で、実際、車以外はわりと今といっても通じそうな風俗だったりする。
あそこまでのゲイ「的」な格好してる人はあまりいないだろうけど。