雑感・レヴュ集
メタセコイア
映画

作品名記述者記述日
ローレライ唸るバクテリア2005/03/27★★★★

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本質的にはガンダムなのだけれど、なんとなく円谷のおやっさんが作った戦時下の特撮映画を思い出した。
いや、もちろんそんな頃にU・Bは生まれていなくて、なにかの特番かなにかでチラッと見たのだけれど、戦時下でアレを撮れるおやっさんの技術と魂に感動した。
たぶん、第二次大戦で、潜水艦・戦艦のミニチュア特撮だったから思いだしたのだと思う。

ジャパニメーションと一般人は言うけれど、それらは特撮の派生でしかない。
宮さんだって御大だって、突き詰めればただの「メカフェチ」あたりに落ち着くだろう。
で、結果的に「ローレライ」もその枠に収まるべき映画である。
「メカフェチ」だったり「特撮フェチ」だったりが作った映画なのだ。
だから、妻夫木君も役所広司も、ピエール瀧はたしかにカッコ良かったが、香椎由宇もここではたいした価値が無い。
ぶっちゃけ、人間ドラマなんてどーでも良い。それは特撮を盛り上げるためのキッカケに過ぎない。

クライマックス。
仕事を終え潜航する潜水艦。
その沈黙な雄弁さに、この映画は価値がある。
最後は、背中で語るものだから――

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