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マン・レイと女性たち唸るバクテリア2021/08/27

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久々に展覧会!楽しみにしてた「マン・レイと女性たち」をBunkamura ザ・ミュージアムにて。
超楽しかったわけだけど、桃尻 a.k.a 祈りTシャツがにゃにゃせんにゃにゃひゃくえん・・・

普段使いしたらアウトな可能性高い案件に7700円・・・7700円・・・
物欲を我慢しきったのだけど、
これ着て猥褻物陳列罪になるなら甘んじて受け入れるか・・・
しかも、グッズページに現物が無い・・・ぴえん。
閑話休題。
楽しいことこの上ないわけですが、しかし、ただの女好きなオッサンであるとも思う。マン・レイ。
すくなくとも、21世紀に21歳下と結婚したら、「キモい」とSNSで叩かれること請け合いだし、芸術の名の下に夫婦スワッピング的な写真を公開すれば破廉恥と叩かれる。
「モンパルナスの女王」を産み出した狂乱は、おそらく今後この世界には訪れない。
でもさ、キキ・ド・モンパルナスみたいな女の子に導かれるのは、ある種残念な男の子の憧れですよね。まったく。
「ミューズ」と呼べば聞こえいいけど、「女性遍歴」というスキャンダラスさ。
イケメンと才能あるヤツ、全員史ね!(突然なにを言い出す)
アングルのヴァイオリン」なんて、ある種完璧だもんね・・・
あと、爛れてるからこそ生まれるモノもたしかにある。
化膿や発酵を躊躇うな。
マン・レイの写真は白黒だからこそ素晴らしいというのは間違いなくて、カバーアートの「眠る女(ソラリゼーション)」は白黒だからだし、たしか「容易」の表紙だった記憶だけど、コラージュとも違う、写真の切り取り方は「この手があったか!」と思わせる。
もちろん、代表作「天文台の時刻に—恋人たち」や、末期の傑作「上機嫌」のリトグラフに見られるカラー映えもあるので、写真の白黒と絵画の色彩ってギャップが萌え。
極論すると「永続するモティーフ」に尽きるのですが、まず、そこにあるのは永続させようとする意思なのです。
だから、そこに見え隠れするのは、
俺、この女好きだったの忘れんじゃねーぞ!
とか
こんないい女、永遠に残したいじゃん!
とか、そういう捻くれた自慢というかアカンタレブーさだけど、その感情の溢れさせ方は理解できるところなのです。
だって、好きなんだもの
「永続」って意味では、ディジタルの時代にNFTみたいなもので価値を維持しようとするのは、わかるし、大切ではあるけど、好きくはなれないなぁ。
ってところの、ちゃんと論拠にマン・レイはなってくれそうな気がした。
この辺、大事。
「複製」されることを怖れるな。
また、作ればいい。

あと、「ヴィンテージ・プリント」と「後刷」って単語を、今回初めて学びましたですわ。
「後刷」は字面の通りなんだけど、なるほど。
マン・レイが自分でプリントしたから「ヴィンテージ・プリント」なのね。

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