作品名 | 記述者 | 記述日 | 星 |
三日月とネコ | 唸るバクテリア | 2024/07/05 | ★★★★★ |
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それにしても、やっぱり灯さん as 安達祐実より、鹿乃子さん as 倉科カナの不器用さにときめくのですよ。
同い年の安達祐実はやっぱり美人だけれど、二の腕は中年になりはじめていて、歳上役で、本人は×2で、何故か桑島智輝と離婚してビックリした。
無論、安達祐実に対する知識があるから感じる違和感なのだけれど、それが、フーとギー登場した瞬間にきちんと猫映画になる。
悔しいかな、3匹の猫が可愛いのだ。
で、鹿乃子さんが「可愛いの権化だね」と言った瞬間、倉科カナが完全に鹿乃子さんになった。違和感が消えた。これが映画のマジックか!と思った。
あの言い方は、完全にマンガの中の鹿乃子さんの言い回しであり、イメージと寸分の狂いがなかった。
倉科カナって、こんないい女優だっけ?配役の妙?
そして、灯さんと同じところで同じように泣くにいたって、40過ぎのシンクロ率の高さも含めてお前は俺か状態にいたる。
そう考えると、たしかに監督上村奈帆の原作愛は端々に現れる。
ちゃんと熊本ロケだし。ご飯は悔しくなるぐらいおいしそう(熊本で日本酒飲んでるのにおいしそうって!)だし、平日は麦茶で休日はビールとか、ちゃんと日常を過ごしている感覚がある。見ている間、腹が減って仕方がなかった。
そして、終盤のバーベキューのウマそうさったら!
仁君の職場が無くならず、ただ大阪出向になるだけなのも原作愛というか、登場人物を好きすぎて、苦しめたくなかった気がする。
追い詰められる方がドラマ的には正しいのだが。
俺が鹿乃子さん好きだからってのはあるけど、物語的に三人が三人とも、ちょっとだけ自立し、それでも疑似家族を続けることに意味があるのだけど、どうしても灯さんの自立メインで描かれるところに物足りなさはある。
この映画、唯一にして最大のミスは、ネイティヴの倉科カナに熊本弁喋らせなかったこと(原作ではちゃんとセックス描写があったのに、安達祐実が昼寝で誤魔化したことではない)(待て)
一方、俺の最大のミスは清田みくりちゃんに気付かなかったことである。
エンドロール見て「えっ?」なった。
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