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盲腸日記良田2007/11/13

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10月39日 早朝

明日は卒業というか修了レポート提出日。
ここ数日は歯痛やら何やらでろくなもん食ってなかったり、夜と昼逆転したりですっかり生活が乱れておる。
が、無事書き終わってあとは提出するだけ。
学校で装丁しつつ、皆さんの様子でも窺いましょうか。

・・・
何か腹が痛い。
下ってるわけでもないし・・・便秘か?
とりあえずトイレ。治らんな。

・・・・・・ヤバイ。めっちゃ痛い。
何か腹全体っつうかみぞおちが痛くなってきた。
そしてこの痛みを俺は去年あたりにも味わった気がする。
とりあえず「腹痛 症状」とかで片っ端から調べる。
ああ・・・やっぱりアレか?再発?
前回もそれっぽい症状で、結局薬処方したらよくわからんうちに治ったんだけど。
そうこうしてるうちに痛くてもうじっとしてらんなくなる。
これは寝ても治らん。つーか寝れん。病院だ。
調べた結果、盲腸なら一週間〜10日で退院できるらしい。
ということで、やることもやったし、手術→入院コースも予想してたはずだが、急遽入れたのは携帯の充電器くらい。
これで後々面倒なことになるとは考える余裕もありませんでした。
あと念のため金3万ほどおろしとく。

とりあえず、病院の前に提出するもんはしないと、そっちの方がシャレにならん。
というわけで、痛みをこらえて学校へ。
もう速攻で終わらしたいんだが、研究室人多い。
色々不審がられたり質問されたりするが、かまってる余裕がないんです。
とりあえず先生にお願いして急いで装丁・提出。
現在の俺、顔が青白いらしい。結構元からですがね
バタバタと学校を去り、真っ直ぐ前回診てもらった病院へ。

着いたはいいが、もう受付待ってる余裕が無い。
お願いして、寝かせてもらうことにする。
しかし寝てたからといって当然症状は改善しない。
とりあえず先生に症状やら前回のことやら伝える。
あ、盲腸って腹を押して離した時に痛み(反跳痛)があるらしいんですよ。
で、触診されたんですが先生曰く「 やわらかくて分かりづらい
ビバメタボ
んで検査なんだが、血液・尿・レントゲン・CT・エコーなどなどもう何かオールスター。
相当しんどそうに見えたのか、移動は車椅子。正直助かった。
んでとりあえず、今日は検査入院みたいなこと言われる。
胃カメラ飲む日にちがいついつとかも。
だがその後寝ながら会話を聞いてると、どうやら盲腸っぽい症状を見て、外科に回す流れっぽい。
んで外科の先生登場。
エコーやらレントゲンやら見ても明らかと。
で、手術でいいね?みたいな感じで聞かれる。
もう覚悟してたんでOK。
今日の夕方やっちゃうらしい。病名:急性虫垂炎

と、ここで問題発生。
入院や手術には当然同意書が必要
親のサインも必要。
しかし当方一人暮らし。しかも故郷は北海道。
とりあえずは電話でOKらしい。
しかしどっちみち入院同意書には誰かのサインがいるらしい。
友人でも何でもOKというので、誰かに任せるということで一段落。
病棟に運ばれて、ベッドに物を置く。
そしてまたも問題発生。
着替えがねえ。ていうか何もねえ
こういう場合って家族が用意してくれたりするんだろけどその家族がいねえ
さらにこの病院、すぐ側にショッピングセンターあるせいなのか売店がねえ
もうこうなったら誰かに買ってきてもらうしかねえな。
んで実家に電話したはいいものの、こっちは腹痛くてこれから手術だってのにどうでもいい質問を連発してくるおふくろに正直殺意が

いよいよ手術。
手術着?に着替えて、例のアレ。
剃毛タイム。
皆さんあれでしょう、色々想像したりするでしょう。
はっきり言おう。痛くてんな余計なこと考えてる余裕ない
担当はおばちゃんだったけど、でもそんなの関係ねえ
若かろうがなんだろうがあの状況じゃそれどころじゃないですよ。
あ、一応言っとくけど剃るのは上の方だけね

んで、ストレッチャーに乗せられて手術室へ。
半身麻酔らしい。
てことは意識あるんか。怖え。
注射は脊髄、腰のあたりに打つんですが、痛みで腰が引けたりするので、体丸めて我慢せえと。
そして注射。あのマジでメチャメチャ痛いっす
案の定1回ビクンてなってしまいました。2回目は成功。
んで麻酔が回るまで待ち。
足から腹のあたりが、足痺れた時みたいに感覚が鈍ってくる。
そのうち、触られてもわからんし下半身一切動かせなくなりました。
正直これ、すげえ怖い。ていうか何か気持ち悪い。
井上雄彦「リアル」の高橋が今のこんな感じなんだってのを実感して、正直恐ろしくなった。
で、執刀開始。
痛みはありませんよ、ええ。
患部も見えないようになってますよ。
でもね、わかるんですよ。切られたり内臓いじられてる感覚は
正直きっついですよ。
おまけに、分かりやすすぎる展開で恐縮ですが医大生が絶賛研修中
ここがこうなってて・・・ 」とかいう声が聞こえるからもうね。
ビバ実験材料

そんなこんなで手術終了。
後から聞いたら時間にして約1時間ちょいだったらしい。
虫垂見る?と言われたんだが、正直ちょっとイヤとか言いつつ何か結局見ることに
メガネないからよく見えなかったが、6〜7センチくらい?
何か通常より上に上がってて見つけづらかったとか何とか。

で、数人がかりでベッドに乗せられる。
ここで某惑星の王子曰く「これからが本当の地獄だ
麻酔は上の方、つまり腹の方から徐々に切れてくる。
するとどうなるか。
腹の麻酔が切れると当然患部の痛みが。
痛み止め打ってるとはいえ、ちょっとでも動かすと激痛
そして足の麻酔はまだ完全に切れてないので、動かせない。
黙ってても動いてもしんどい。とてもじゃないが寝れません
おまけに横のベッドではメールをカチャカチャ打つ音が。勘弁してくれ。
夜中に1回痛み止め打ってもらうが、足動かせないしんどさは変わらん。
結局朝まで起きっぱなし・・・ではないが、寝たり起きたりを繰り返す感じでした。

10月31日(入院2日目)

麻酔はほとんど切れたものの、やっぱりしんどい。
動いてもいいらしいんだが、痛いんであんま動きたくない。
午前中はほとんど寝っころがってました。
んで今日から飲み物は飲んでOKと。
とりあえずもらったお茶とか飲む。
屁は出るものの(案外早く出るのね)、小便が出ないのでカテーテル通されたんだがこれまた痛い痛い
夜くらいになると、尿意はあるんだが出ない。というか腹に力が入らん。んで結局夜も管通される。
もうやめて!俺のライフは0よ!
・・・ちなみに初日〜2日目世話してくれた人は結構若くて綺麗でした(蹴)
やられてる最中はそれどころじゃなかったんですが今考えると(蹴殴蹴)

今後の日程を聞く。
明日からおかゆ、明後日から普通の飯とシャワーOK。
抜糸は手術から1週間後って言われました。
あと患部のガーゼはがされて、透明な保護フィルムみたいの張られる(次の日だったかな?)。
傷は5センチくらいですかね。糸と血の痕が微妙に生々しい
こんぐらい開けただけで内臓いじくれるってよく考えたら凄いよね。
んで、よくないとは思いつつ、我慢できなかったんで恐る恐る先生にタバコOKか聞いてみる。あっさりOK。いいんかい。
まあ確かに直接影響あるのは肺と胃だとは思うんだけど。
・・・このくだり書いて良かったんかなあ。

一つわかったことは、体のどこ動かすにしても少なからず腹筋に力いれなきゃならないということ。
一番辛いのが咳・くしゃみ。
激痛がくるのでうかつにできないんです。
でタバコ吸うと、煙そのものがどうこうって言うより、咳出やすくなって痛い目見るって意味で悪影響ですわ。
ちなみに喫煙所(院内禁煙なので外)には多分長期入院中のばっちゃんやら足にギブスした兄ちゃんが。
ばっちゃんはやたらフレンドリー&事情通でした。
あとは一応親にも電話して一段落。

夕方、友人に頼んで、寝巻きや歯磨きセットやタオルやらを買ってきてもらう。
今日はレポート締め切りだったらしいが、動向が心配された約1名は裏技使って何とか提出した模様
うーん、どんな修羅場か見てみたかった。
ついでに、暇潰し用に何か持ってきてもらうようお願い。
その友人には後日同意書にサインもしてもらいました。多謝。
夜。昨日に比べれば大分ましとはいえ、やっぱ痛い。
それでも割と寝れました。

11月1日(入院3日目)

本日から飯がおかゆに。とはいえおかずは普通。
正直家にいる時よりずっとまともな飯なわけで。
昼間は鶏肉のハーブ焼みたいの出たんだけど、もうこんなの食ってOKなのか。早いねしかし。
さて、そういえば俺は歯も痛い
やたら食うのに時間かかるがしょうがない。
そして本来なら明日歯医者行く予定だったんだがこの通りなので、予約取り消し電話入れる。

さて、結構動けるようになってきたし小便も自力で出るようになった。
こうなってくると今度は退屈を持て余すようになる
今日は木曜なので皆授業のはず。とりあえず友人に電話。
授業終わりで来てくれるらしい。
3時半くらいにベッドで寝てると、声が。
昨日来てくれた友人が一足先に宿題プリント持ってきてくれました。
ついでに同意書にサインしてもらう。
んで後から友人達が来ました。総勢8人。
さすがにうるさいってことで全員食堂に行くことになりました。どーもすいません。
後から2名さらに来て、食堂が溜まり場になりました。
暇潰しのお土産ってんで買ってきてくれたのが、知恵の輪。
シリーズ最高レベルらしい。
結局こんがらかって解けずじまいでした(爆)
またまたお約束ですが、皆さん笑わせないでください。痛いんです。
一時間半くらいだべって、点滴の時間に解散。
いやあ、しかし有難いことです。ありがとう。

夕方に最後の点滴。
ちなみに今朝まで入れっぱなしだったのが栄養?の点滴で、これは抗生剤ね。
点滴射して歩いてると結構不便なんですよね。
点字ブロックに引っかかったりとか。
夜は知恵の輪やったり漫画読んだりして適当に就寝。
しかし消灯9時半でも、意外と気になんないのね。
というか横は11時くらいまで余裕で起きてるし。

11月2日(入院4日目)

本日は点滴もないし飯も普通だしでほとんど通常生活
ただしまだ大が出ない
大して飯食ってないから当然だろうけど。
寝たり漫画読んだりタバコ吸ったりほとんどニート生活。
痛みはまだ残ってますが、経過はいたって順調のよう。
あれだよね、病院側にしてみたら盲腸なんざスライムやゴブリンみたいなもんなんだろうねえ
というわけで、いつ退院するか聞かれる。
明日でもOKとか。早。じゃあ遠慮なく。
痛み止めとか・・・まあいらんのか。
唯一心配なのがやっぱ大の方らしく、念のため下剤処方される

本日よりシャワー解禁。チョー気持ちいい。
丁度出たとこに、同室の兄ちゃんが。
何か見舞いが来てたらしい。
あー、メモ書きしときゃよかったな。
喫煙所でいくらか喋った後、ベッドに戻ると、別の友人が来た形跡が。
電話で呼び寄せて病室で雑談。
何かスーツケースみたいのが増えてると思ったら明日も荷物運びで来てくれるとのこと。
そこまでせんでもいいと言ったんだが、結果として正解でした。
ありがとうございます。

夕食の最中、誰かがベッドの所に来た。
何と研究室の助手
何か花持ってきてくれたんですが。
飯の最中だったので長話はしませんでしたが、とりあえず予想外だったのでびびる。
いくら学校から歩いて5分とはいえ、ねえ。
しかしこの分だと相当話広まってるな。

身の回りを少し片付けて就寝。

11月3日(入院5日目)

朝一で大の方も出て、とりあえず一安心。
久々に普段着に戻り、友人待ち。
10時半ごろ退院とあいなりました。
久々に外出てチャリ押して歩いたんだが、結構しんどい
たかだか5日とはいえ、入院してると体力落ちるってのは本当ですね。
帰宅後はとりあえず寝る。

11月4日

体力回復のため、というか動く気がせずダラダラ過ごす

11月5日

久々の授業。
当然ながらどこに言っても質問される。
誰かが「 多分一生ネタにされる 」と言っていたが絶対そうだろうなあ。
だって同じように腹切って未だにネタになってる人、知り合いにいるもん
ということで、これから腹切ブラザーズでよろしく<心当たりのある方

11月6日

抜糸。
ちょいとチクチクするが、あっという間に終了。
何か患部にテープ張られまして、某友人がそれ見て「治り早くするテープ」って言ってたんだが、そんなんあるんかいな?
本日は風呂NG。

11月9日

テープはがされて終了。
確かに10日で終わってるねえ。
しかし人間の腹って案外早くくっつくもんなのね。

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と、こんな約10日間でした。

今回学習したことをいくつか。

・盲腸の痛みは腹全体→みぞおち→右下腹部と移動する
・さらに微熱と吐き気が出る
・薬で散らすのは爆弾抱えるのと一緒、不摂生してると再発する
・一人暮らしは入院セットどっかに用意しとけ
剃毛に幻想を抱くな
・屁は案外すぐ出る、漫画みたいに出て大喜びとかねーよw
・経過さえよければ一週間以内で退院できるので、融通きくならなるべく切れ

というわけで長々と書いてきた盲腸日記、これにて終了。
皆さんも気を・・・つけようがないだろうが。

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