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洋画

作品名記述者記述日
ムーンライト唸るバクテリア2017/04/07★★★★

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ムーンライト」見ました。
久々に難しい映画見た感。
どのアングルでも語れるし、どのアングルで語っても己の読解力の足りなさを曝け出すだけみたいな映画。
間違いを恐れずに言えば、<font size=“5”>薄い本にありそう!</font>
日本のBLスゲぇぜ。
これを「一途の愛」と呼ぶのには異論があって、視点逆だけど、実際、子どもがいたりするわけだし。
終盤母親が言ってた、
愛さなくていい。愛してる
って台詞のがしっくり来て、「不器用な愛」ってのがあってるし、今の俺には、そっちのが刺さるなぁと。
「不器用」って、ただそれだけでドラマツルギーがあるんだよ。
実際、母親にしろフアンにしろ、主人公コンビにしろ、出てくる登場人物みんな、不器用にしか生きられてないし、不器用にしか愛を表現できてないものね。
なんでみんな、器用に愛を表現できてるんですかね。どこで習ったんよ?
シャロン役をやった3人が、たぶん、目元だとは思うんだけど、パンフにも目だって書いてたけど、本当に似た雰囲気を漂わせているし、パンフレットの表紙に使われてるビジュアルが本当に巧いこと作られてるなぁと。
にしても、字幕の「味わわない」にはびっくりしました。
流石にそれは気付こうよ。直そうよ。
あと、この映画を持ち出して、ブラックがどうこう、ホワイトがどうこうって言うのは、ちょっと違うんじゃないかなぁ
映画内で語られるのは、黒人内のイジメであり、黒人内でのマッチョ憧れと偏見なわけで、白人の分け入る隙は無く、黒人だから白人だからではなく、普遍的な差別意識と愛にまつわる物語なんだから、ちゃんと映画に対する評価をしたい。
もちろん、意識的に白人を排した映画だというのは理解した上で。
とくに、現代アメリカ的な肌の色に伴う文脈での評価は、よっぽど差別的ですよ。アカデミー賞とか。

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