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作品名記述者記述日
ナミビアの砂漠唸るバクテリア2024/10/25★★★★

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9月公開映画のメインは、やっぱり河合優実!ってことで、「ナミビアの砂漠」を久々のシネマカリテで見ました。
当然のように、武蔵野館へ間違っていってしまったのは秘密だぞ!
それはともかく、ほぼ満席っぽいカリテでしたが、日の丸Tシャツ着たお嬢さんがいて、ちょっとビックリでした。
閑話休題。
カナ as 河合優実オンステージなのは間違いなくて、映っていない時間はトータル10分程度ではないか?というぐらいに、河合優実へ依存した映画だなぁと。
これはなかなか日本映画としては珍しいのではないか?
一方で解釈しようとするとなかなか難しくて、すくなくとも男には理解が難しい映画だなぁってのと、終盤、双極性障害とか病名を求めてしまうのはわかるのだけど、それを映画に入れ込むことで、作品自体が求めていない解釈の余地を与えてしまってるんじゃないか?とか、むしろ、ナミビアの砂漠を見ていることに安易な意味解釈できてしまうのは良いのか?とか、まさかいきなり「インサイド・ヘッド」かよ!とか、中国とのクオーター?であるとか、この感じの女の子は知り合いにいたけど、やっぱ無理だな。とか、考えてしまうのでした(中国人とのクオーターはどうも監督山中瑶子の素性らしい)
もしかしたら、カナはフリーダムな女の子。という解釈なのかもしれない(実際、五所純子のレヴュはその文脈なのだけど、男として的外れ感は否めない)けど、多様性や多重性の意味を取ることも可能ではあるのだけど、個人的にはノイズに見えた
家族の問題にするには、母親はあっけらかんと中国の家族と盛り上がっているし、「インサイド・ヘッド」を挟むことで、急激に虚実の淡いが失われてしまって、家族も含めて妄想の可能性が含まれる
それは狙いなのだろうけど、その狙いがノイズなわけだ。それいる?
ノイズといえば、わかるんだけどタバコをアレだけ吸わせる必要があったのかなぁとか。
もちろん、あのペースでタバコを吸うのはタバコを吸いたいからではなく、儀式というか精神安定のためのタバコなわけだけど、如何せん、河合優実がタバコ呑みでは無いので、あんまり画になっていなかったりする
でもやっぱり、一番のノイズは河合優実のおっぱいです。
必要?アレ?なんだか得した気もしないのだ。ぎゃふん。

それはそれとして、階段落ちするとは思わず声が出たのだけど、テーブル上でのアクションとか、ちょいちょいビックリするよなアクションシーンがありました。そゆ映画だったの?
あとやっぱり、男どものしょーもなさというかは良くて、ハヤシ as 金子大地もホンダ as 寛一郎も同性として感じる凄まじきリアリティ
そして、東高明 as 中島歩の糞しょーもない精神科医っぷり!みたいな感じはありました。
ああいう時に、男はホント役に立たなくて、とはいえ、そゆ描写は腐るほど見てきたから、そろそろ誰か立ち振る舞いの正解教えて!(駄目人間)
それと、喧嘩し疲れて、ご飯食べよう言い出すリアリティは監督の実話かしら?
という余計な妄想もしました。
さえぼー先生が書いてたとおり、部屋の中の固定カメラがブレるのは心理描写の比喩っぽいのだけど、気に出したらウザいのですよね。
画角がずっと4対3のスタンダードサイズなのは視野の狭さの隠喩かな?という深読みもあるのだけど、それはそれで読みすぎかな?とも。宇多さんはその読みでしたが
なにより、ナミビアの砂漠のエンドロールなわけですよ。
じゃあ、あの小さなオアシスは劇中のどこにあったのか?という疑問の回答は見つけられない。
そもそも、オープニングのイチカ as 新谷ゆづみとの会話で、周りの声が聞こえてくるあたりは、そもそも、カナがADHDかスギゾだからだよなぁとか。自分がADHDでスギゾだから余計にそう感じるわけだが。
集中力の薄さというかは如何にもなんだけど、当人にその自覚は永遠に無いのだ。
それは小さなオアシスにやってくる動物たちの、そこはかとない微笑ましさや、「平和」さみたいなモノとは関係が無い。
それにつけても、パンフのゆっきゅんのレヴュは素晴らしい。みんな大好き森直人のレヴュよりも一段高い。
それはたぶん、ゆっきゅんにとって抜群にリアルな物語だったからであろう。
歩く姿や走る姿、キャンプファイヤーの上を飛び回ると、あの動き方にシンパシーのようなモノを抱くのだろう。リアルなのだ。
カナ=河合優実が生きている映画だったのは間違いない。
そして、一番の衝撃は「キャンプだホイ!」の作詞作曲がマイク眞木なことでした。
知らんかった。
エンドロール見てて「マジか」言ってしまった。

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