思わず「カモメ」で変な声が出てしまった竹原ピストル感想。
その「カモメ」から「例えばヒロ、お前がそうだったように」の流れの周到さと、本編ラストに紅白話から、発表された当日に共通の知人経由で濱埜宏哉の痔の話をかぶせての「ぐるぐる」の流れ。
もうどうしようもなく素晴らしかった。
ファンとしての野狐禅への郷愁はもちろんだけど、「れぺぜん野狐禅」な、過去への敬意があってこその今という、明確な立ち位置が唄われていて、清々しさすらある。
それは同時に、本編中盤でオーガスタ同期のスキマスイッチに(そして同時にサンプリング・サンに!)捧げられた「デビュー同期の桜」に象徴的で、苦労して苦労して、同じようなところを「ぐるぐる」して、そしてたどり着いた今だから、とても嬉しいし、とても泣ける。頑張れる。
アンコールで「父から娘へ 〜さや侍の手紙〜」から「俺のアディダス 〜人としての志〜」もそうだけど、MCの卓越さや周到なセットリストは、彼がドサ回りしてきた甲斐であり、最後の最後にかましたラップ(「狼煙」って
ナタリーのレポにあった)で、もうちょっとで音楽シーンの先頭を捕まえられそうだとかましたことが、ビッグマウスではなく
リアリティを伴った事実であると誰の耳にも届いただろう。
仕事の帰り際ひっ捕まって(そして、それは結構大事になった)30分ばかし遅刻したため、一番聴きたかった「ママさんそう言った 〜Hokkaido days〜」が地名連呼する件しか聴けなかったけど、
でも、やっぱり行って良かった。
サンプラザで誰も立っていない、ずっと座りっぱなしのライヴってのも、なかなか新鮮。
ありがとう。
チャンピオンに、俺もなりてぇ。
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