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洋画

作品名記述者記述日
気狂いピエロ唸るバクテリア2022/11/11★★★★

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ホントは「スペンサー ダイアナの決意」を見に行くつもりだったのだけど上映時間が予定と合わず、じゃあ「トレインスポッティング」見るか?と悩むも、俺は「トレインスポッティング」を見ない人生のが捻くれみが強いな・・・と考えてたら、アトロクのゴダール特集聞いた後、Bunkamuraで「気狂いピエロ」やってる!ベルモンドだ!!!
ってことで、「気狂いピエロ」見ました。
なお、アトロクのゴダール特集最大の収穫は、映画タイトルなので「気狂い」連呼してOKなことです。
ありがとうございます。
ATOKはいい加減、くだらない自主規制を止めていただきたい。
閑話休題。
なにを見ているのかと。こっちが狂うは。
あの展開、俺ならコントにしてしまうだろうけど、ずっとあのテンションでやり続けるのが恐ろしい。そして、即興中心な作劇のハズなんだけど、何気にカメラワークは計算ずくなのですよ。恐ろしい。
だって、下手糞にカメラ引くなぁ。パンするなぁ。思ったら、ちゃんとアンナ・カリーナがフレームインしたりするんだぜ。
なんだよ。オシャ。
いや、単にアンナ・カリーナと一緒にいたかっただけかもしれんが。アンナ・カリーナいい女だわぁ。アンナ・カリーナ。
アレはたしかに惚れる。
何気に、ベルモンドを主役にしてる甲斐のある自動車アクションは見応えあるのだけど、ついつい、アクションのお代わりを求めてしまう心は否めない。
ただ、あのフェルディナン・グリフォン a.k.a ピエロ as ジャン=ポール・ベルモンドのテキストホリックっぷりはアレですよね。もうすでに片足、沼に落としてましたよね。どう見ても。風呂で煙草吸いながら本読むんだぞ。狂気以外のなにものでもない
そういう意味では、硬軟取り合わせてと言うか、ベルモンドお見事と言わずを得ない。
もちろん、あの原色の使い方は痺れるところではある。
好きか嫌いなら、超好き。
たださ、やっつけめいても見えるのですよ。まったく。
なぜならば、オイラが臍曲がりだから。
何回か寝落ちしかけたのだけど、それは物語の推進力が無いからで、ある種、明確な意図を持って推進力が無いのだけれど、やはり辛いところはある。
いずれにせよ、ようやくタイトルの意味がわかったから、見た甲斐はあったのです。
誰かわからんかったけど、超乳首ピンクで綺麗だったなぁ(なにを言っているのか)
ちなみにちなみに、あるとは思ってなかったパンフに寄稿しているのは江戸木純。
企画的には「ベルモンド傑作選3」の前。
つまり、今回の上映は「ベルモンド傑作選2.5」なのだな。ならば、やはり見た甲斐があったと言わざるを得ない。

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