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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q唸るバクテリア2012/11/28-

そんなわけで見てきました「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q
ネタバレだらけです。万が一見る予定のある人は久々に読まないでください。

普通に微妙だろ?これ。
いろいろ深読みして、解釈論をぶち上げるのは嫌いじゃないけど、単純な話、オフィシャルな二次創作にしか見れなかった
事前情報を金曜ロードショーと予告編ぐらいしか入れてなかったので、良く言えば余計に面食らったのがあるのかもしれないけど、適切なタイミングでテレビシリーズの名台詞的なのが入るにつけ、同人誌感が増していくと。
あと、連弾してるパートも最初こそ予告編を無駄にしてない!と思ったけど、そこからの天丼は正直眠いだけだった。
シン予告編にしたって、8+2号機とかファイナルインパクトって、ギャグ以外の何物でもないのだが・・・
まぁ、「シン」公開する頃には忘れてそうだけど(ドクロ)
英題が「YOU CAN (NOT) REDO」であることを考えると、ある意味、これだけ人集めてキョトンとさせたのは見事か?
同じことをやらない意思は充分伝わったけどさ。

真面目に評論すると、トラブルメーカのヒロインがシンジ君なわけで、真希波が「お姫様を助けてあげなよ」と言ったところで、その姫様が真のヒロインを助けてあげる物語構成。
そう見ると、わがままで頭の悪い姫様が勝手にドツボにハマる物語なわけで、腹立たしいことこの上ない。
そもそも、「破」で「綾波だけは絶対に助ける」と世界を見捨てた男が、今さら世界が滅びたことに絶望するとか、自分勝手なことこの上ない
その結果として、助けたつもりの女が死んでたとして、それは14年もヱヴァに引き籠もってたヤツが悪いんですよ。
蘇れたのだって、アスカを都合のいい女としてキープするためだろ?
なもん、まだアスカが未練タラタラだから手助けしてもらえるけど、そうじゃなかったらとっくの昔に見捨てられるわけじゃん。
そゆ意味では、ヱヴァに出てくる女は軒並み情が厚いというか、だめんず・うぉ〜か〜的ではある。
ちなみにこれって「Air/まごころを、君に」で、綾波と騎乗位してたシンジ君に首絞められたアスカが「気持ち悪い」って言ったのとほぼ同義なんだよね。
さらにこれを庵野秀明 a.k.a カントクくんに重ねると、アスカは安野モヨコだよなぁと。
同じヱヴァ(=アニメ・漫画)に乗りつつも、安野モヨコのお陰でアニメ・特撮の海に溺れ、同類だけを助けようと思っていたカントクくんの物語。
アスカが「ガキシンジ」と呼んでしまうあたり、「監督失格」を読んだ人は当時のカントクくんがどれだけ子どものような人だったかを思い出していただきたい。
この見立てで十分楽しいのだけれど、さらにこれを引き延ばして、ヲタク論とかに重ねると、急になんか気持ち悪くなる。その解釈はステレオタイプ過ぎる。
じゃあ、このあとどこへ行くかと推測すると、カントクくんは日テレとかジブリとかを利用して、特撮博物館という文化事業をなしえたりするわけだから、
それをヱヴァに引き直せば、自ずと結論は導けるのだけど、ただぶっちゃけ、冬月先生以外は血の因果というかDNAの因果でヱヴァという物語が廻っちゃってるからなぁ・・・

てまぁ、これだけ書いてしまうあたり、どれだけ毒されているのかという話ですよ。
完璧にヤングトラウマですからね。
エヴァンゲリオンという病。もしくは、庵野秀明という病
富野御大への信仰との区別は、キリストを信仰するかパウロを信仰するかみたいなものじゃないだろうか。
ウルトラなりガンダムとかイデオンこそが聖典であって、エヴァは外伝であると。

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