雑感・レヴュ集
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映画

作品名記述者記述日
ラーゼフォン 多元変奏曲唸るバクテリア2004/06/05★★★

君としていた 青い約束
叶わなかった 青い約束
本気だった僕は 嘘じゃない 嘘じゃないさ
本気だった僕は 青い約束

スキップカウズ「青い約束」

このアニメを見るたび、頭の中ではスキップカウズの隠れた名曲「青い約束」がかかる。
坂本真綾には悪いけど。
おそらく全人口の60%ぐらいには通じるだろう、あの若かりし頃の青い約束。
きっと、男はずっと引きずってるだろう青い約束。
少なくとも僕は、僕は25まで引きずるんだろう。
そこで、僕の青い約束は破棄されるから

その青は夏の、抜けるような青さではない。
軽いくせに粘性の高い、人肌で暖めたスライムのような青さ。
本人たちが幸せなら、別に良い。
けれど、どうしてもこの終わり方、提示のされ方は俺にとって幸せではない。
結局これなら、想い出さえあれば生きていけるんじゃん。
この話ってそういう話だっけ?

多元変奏曲の多元とは、おそらく時空間としての多元を指すのだろう。だから、これがTV版と違ったとしても、なんら問題はない。
おそらくは、そのように調律されたのだ。
なにが?
この世界が。
映画用に、2時間の尺に納めるとはそういうことなのだ。
でも、
でも、絞り切れていないのは、たぶん別の次元があることを感じさせたいから。
だって、そう信じなきゃ遙さんが惨めなんだもん。

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