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作品名記述者記述日
ロボット・ドリームズ唸るバクテリア2025/01/10★★★★

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各所で噂は聞いていて、見る直前にアトロクで宇多丸の映画評まで聞いた上で「ロボット・ドリームズ」見ました。
もちろん武蔵野館。
そして、パンフは売り切れだった。ぴえん。
「ロボット・ドリームズ」

噂には聞いていたけど、そりゃ、あの流れでEarth, Wind & Fire「September」かかったら泣きますよ。
これは完全に「September」のイメージビデオ。
月とキャベツ」以来の完全なるイメージビデオ。
監督の感慨は否応にも伝わってくる。

#ロボット・ドリームズ
🐶 「セプテンバー」について 🤖… pic.twitter.com/S4Mfc1b6gC

— 映画『ロボット・ドリームズ』公式 (@robotdreamsjp) November 8, 2024

なので、それ以外の要素でいうと、「いい風」のガジェットは並ぶのだけど、それいるか?みたいな感慨もある。
面白いか否かであれば面白いのだけど、妙にリアルなニューヨークと比してリアリティラインというか、アニメであることに逃げている感慨がある
宇多さんはずっと「ゴンスケ」「ゴンスケ」言ってたけれど、ゴンスケガチ勢としては、ゴンスケみを感じていなくて(ゴンスケの本質はどこまでいっても芋掘りロボとしてのエゴの強さだ)、むしろ、これは「劇場版ドラえもん」なのではないかと。

まず、そもそも犬がポンコツなのだ。
あんだけポンコツならば、本来、パーツ足りずに組み上げてバラすぐらいの描写は必要で「鉄人兵団」を見ろと。
スキーと言って、ソリで滑るのもだけど、そもそも友達が欲しいわりに根暗なのだ。
社交性が低いくせに陽キャの真似事して勝手に傷ついて、で、やっぱりリアルは厭だと非生物に逃げるのは、のび太と言わざるを得ない
つか、単純にアイツ(犬)嫌いやねん。
なにも考えずにロボット海に入れて、それをいい想い出だった的にテメェが語るなと。
一方で、じゃあロボットがどうかというと、繰り返し繰り返し帰る夢を見ているわりに、夢の終わりは常にバッドエンドなのだ
最初から帰れない前提。
もちろん、錆びてしまったのだから、良心回路もネガティブなりがちではあろうけれど、君にやれることがなかったのか?というと、そうとも言えない。
つか、そもそもニューヨーク市があんな粗大ゴミ(言い方)を砂浜に放置してビーチ閉鎖したのが最大の悪で、無能と言わざるを得ない。仕事しろ。仕事。
つまり、登場人物は、たぶん、アライグマ以外全部馬鹿なのだ。
ああそうか。だから、俺、この映画今ひとつ乗り切れなかったんだ。
<font size="5">馬鹿は嫌いなんだよ!</font>
あと、これは決定的だけれど、あそこまで寂しさを辛いと思わないのだ。孤独は親友だ。

じゃあ、のび太が馬鹿じゃないのか?といえば、のび太は馬鹿なのです
それを、劇場版では駄目だけど優しき人。とか、駄目だけど大事な勇気は持ってる人。として演出するから成り立っている。
もうちょっと言うと、キュートに演出するから、良きモノとして収まるのだけど、この映画で犬にはキュートさが足りない
おそらく、ダックといい感じになりそうな時も、ロボットを思い出さなければならない。ロボットへの愛が足りない
ロボットからの愛に対して、犬は愛を捧げていない。
だから、この映画は今ひとつ楽しみきれない。
で、宇多さんと藤子感があわないのだ。ちょっとイラっとすら来る。
決定的なとこで価値観が違うんだなぁ。
ちなみに、アレ、マジンガーか?

それはともかく、ワールド・トレード・センターのツインタワーが要所要所で描かれているのは、本当に「September」に象徴的で感慨深い。

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