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作品名記述者記述日
青春墓場〜明日と一緒に歩くのだ〜唸るバクテリア2010/07/29★★★★

亀山・スーザン・久美子は男だった!!
そうじゃなくて、さっきのが悲惨だったんでどうしたもんかと思ったら、さすがは夕張国際ファンタのオフシアター・コンペティション部門グランプリ作品だけあって、のっけからキャッチィなカット。
このシーンに出てた2人はともに味の濃い顔をしていて、とくにあとで警察に捕まった方はバンド映えしそうだなぁなどと。
と、思ってたら亀山・スーザン・久美子だった。ってコトでいいんだよね?(今ひとつ役名と役者が一致していない)
映画全体とすれば、実際は3か所ぐらいここで終わっとけば!と思うシーンがあったんだけど、そこで終わらず、しかし、終わるべきところで終わった映画でした。
たぶん、映画的に終わるべき所と、監督の作家性として描ききりたいところを一致させるのがプロの映画監督だと思うんだけど、まだ、そこには至ってないのかなぁと。
世界中の監督探したって、そこを毎度一致させれてる監督なんて、片手ぐらいしかいないとは思うが。
ともかく、最終的な着地点として、あの終わり方は正解なので減点対象とかではなく、ここまで来たらもう一歩、踏み込んで欲しいなぁと(上から目線)
もちろん、運送用のビニルテープで手首縛るなんて、リアルなことやっときながら、拳銃で頭ぶち抜くなんて絶対にあり得ないカットを、赤の薄いペンキまき散らしてるあたりなんかのツッコミどころは、散在してたんだけど、同じぐらい魅力的なカットがあったから、差し引きはプラスぐらい。
そこで浴槽に隠れるとは思わず、さすがに笑ったし。
減点対象だったのは、結局笑い顔映画であることを最後止めてしまったことでしょうか。
予告編だって笑い顔映画にしてたんだけど、終わってみたらそうでもなかった。
ヤクザが中野の歯医者話をしながら爆笑していてくれれば辛うじてOKだったんだけどなぁ。
最後の展開でいけば、普通の人こそ笑ってるみたいな演出にも出来たとは思うのだけれど。
あと、音楽のセレクトがなかなか良かったッスな。
ラストのエンケンはかなりポイント高し。エンケン自身が持ってる権利はアッサリ権利を貸してくれそうだけど、JASRACってそんな優しかったっけ?と、ちょっと思った。
なんかアレなことして借りてるんじゃないだろうか・・・
でそう、片倉わき嬢は目鼻立ちがしっかりしていて素直に好みですが、いいお芝居してらっしゃいました。
小麦粉スナッフィングって、正直噎せるでしょ?普通(ヲイ)
えと、そうじゃなくて、あの人生投げてる感じの、ずっと小首かしげて顔が歪んでる感じが、ようござんした。
自分の顔を綺麗に見せる必要がないことをしっかりわかって芝居してる印象でした。

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