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作品名記述者記述日
シン・ウルトラマン唸るバクテリア2022/07/01★★★★

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自分でも信じられないぐらい気乗りがしないのだけど、TOHOシネマズ新宿のIMAXで「シン・ウルトラマン」見ました。
予約時点では一席空けてたのだけど、まぁ、間に飛び込む輩はいるよね。
あと、IMAXで撮影してないのは予想できたのだから、別にIMAXで見る必要ないじゃないか!馬鹿か?俺は。と、はじまってから気づいた。
それはともかく、気乗りしない理由は明らかで、斎藤工の役名が「神永新二」だし、デザインについても成田亨の初期コンセプトに対して庵野たんが「 真実と正義と美の巨人 」と書いてたことからも明らかなとおり、ウルトラマンが「神」として描かれるなら、それはすくなくとも、俺のノリではないなぁと。
んで、予告で見えた空中で回れ右をする姿に、非生命感を感じざる得なかった点なのです。乗り気のしなさは。
であれば、オフィシャルサイトに掲示されていたゾフィーの「そんなに人間が好きになったのか、ウルトラマン。」に整合しないのではないのか?と。
神様はウルトラマンノアだけで充分だ!
なお、パンフの最後にも同じ台詞が再掲されているのである。
つまり、なんだかんだで庵野たんが一番描きたかったのはこのフレーズだから、同じくパンフのコメントで長澤まさみが言及しているとおり、庵野たんは「愛」の人なのである。
ただ、劇中、浅見弘子 as 長澤まさみが神永に恋愛感情を抱くのは違うと断言できるのは後述。
もちろん、庵野たんと樋口がやるのだから、特撮ヲタを裏切るような真似はしないというか、二人がかりで駄目なら誰がやっても駄目なので、Zさんだけが奇跡だったとして、ウルトラヲタとしては隠居しようと。
そういう覚悟だったのです。
いや、よく考えるまでも無く、樋口は映画監督に向かない人(あくまで特技監督の人)なので、そういう言い訳を今はするのだけども・・・

で、本編よりもエンドロール。
モーションアクションアクター古谷敏の横に庵野秀明!
もういい。わかった。良かった。良かった。そのただ一点において良かった。
そうか。そうか。本当に君はウルトラマンになったのか

#シンウルトラマン 制作回顧録 VFX編】

本日で6月も終わりですが
上映はまだまだ続きます!

感謝の思いを込めて、
メイキング映像をお届けします!

FILE①:スペシウム光線発射

あの #スペシウム の舞台裏です。#大ヒット上映中 pic.twitter.com/ZVimcFadDD

— 映画『シン・ウルトラマン』公式アカウント (@shin_ultraman) June 30, 2022

一人のヲタクの夢が叶う物語としては、良い結末なんじゃなかろうか。
つまり、この映画が一番駄目なところは、庵野秀明が総監修であって、総監督で無いことに尽きるのだけど、自分がウルトラマンになったのだから監督なんてできないのだな。
じゃあ、仕方が無い。受け入れざるを得ない。
なにの「シン」だったかって、庵野秀明が阪芸時代に作った「ウルトラマン」の「シン」だったのだ。

ストーリーは、特撮ヲタとして常識的なツッコみどころを本編の主題に織り込み、流石トップヲタ。
山本弘「MM9」や小林泰三「ΑΩ」でやってたようなところに対する庵野たんらしいアプローチ。
その点については信頼通りだったんだけど、中盤の展開がすこし雑じゃないかと。
言葉の説明だけで「禍威獣の胴体」が同じという着ぐるみギャグに対し、映像をインサートする方が優しさだったろうし、なにより、彼らが禍威獣兵器であったのなら無闇にオープニングで出した「シン・ゴジラ」のタイトルに則って、マルチバース的にゴジラが怪獣兵器になり得るので、今後の展開を考えると悪手に見える(もちろん、あのオープニングがパロディなのを理解した上で)
まさか巨大フジ隊員ならぬ巨大浅見弘子が元に戻ったあとの
酔っ払ってもいないのに、なんでビニールシートでねてるんだろ
が爆笑だったんだけど、神永と浅野の心理交流はやはり手薄に見えた。
ザラブのにせウルトラマンパートや、もともとやりたかったらしい巨大浅見弘子パートはともかく、120分以内にまとめる話の焦点としてウルトラマンの正体より、外星人との異文化闘争の方が重要なの構成を選んだようだから致し方ないのだけど、あの流れのどこで神永が浅見に信頼を寄せたのだろうか?
一方的にベータカプセルを預けているようにしか見えないし、斎藤工がパンフに寄せているとおり、神永が信頼を寄せているのは禍特対のメンバ各自に対してであって、浅見個人への信頼ではないのだ。
何故ならば、人間としての神永は浅見と面識が無いから。
ウルトラマン以降の神永は、人間・神永の知識以外から浅見への信頼を培わなければならないのだ。
そういうパートあった?
まぁ、展開の都合上仕方ないけども。
あとはなんと言っても、最終的にゼットンを倒すのが人間じゃないのはどうなのか?
人間の知性が倒してはいるのだけど、しかし、それはウルトラマンのおかげじゃないか。
このただ一点において、庵野秀明は金城哲夫に勝てなかったと断言できる。
そう。なので、決定的に言えることは、俺の見たいウルトラマンではなかった
乙一でも庵野でも面白くならないのに面白かったZさんは奇跡だったんだな・・・(冒頭の伏線回収)
本質的に、外星人はセブンでやるべきなんだ。

なお、アングルを求めすぎて、むしろ見にくくなりつつあるので、そこも優しさが欲しい。
長澤まさみの後頭部だけひたすら写すの最高だが。
ケツ叩くのに云々してる人もいるみたいだけど、男性スタッフが作・演出しているのでアレな部分はあるし、斎藤工のケツを叩くシーンもあるが、そこまで叩くのはちょっとめんどくさいな。
クンカクンカしてる方が、よっぽどじゃなかろうか。
それと、米軍のステルス戦闘機は実機撮れないからCGなのね。
でもって、メタル感の強すぎるCGはダイナから進化無いように見えて萎えるのだ。
たとえ、デッカーでダイナのリメイクするタイミングでも(Wikipediaによるとリメイクではないそうだけど)
俺がダイナ見なかった理由のひとつはそこだし。

あとそう、なんで広報に氷川竜介絡んでないの?
資料提供はわかるんだが・・・パンフのウルトラクオリティが低い・・・

それはそれとして、前段に書いた違和感の正体が、実はにせウルトラマンだったりしたので、若干、溜飲は下がったのであります。
そこは安心した。
一番アがったのは、もちろんオープニングのシン・ウルトラQですよ!
マンモスフラー!!!(マンモスフラワー周辺CGはシンゴジからの流用ですね)
リトラもCG化してあげて!!!
カイゲル?と思ったけど、ピクシブ百科事典にちゃんと説明あった。
特撮周りはピクシブ百科事典が一番頼りになるのである。
机の上に異常繁殖してたテトラポットはプルトンかね。
んで、みんな待ちに待った対メフィラス戦ですが、川崎工場地帯でやってたのもフルCGだからこそなので、あのシーンは全体的においしい。CGの甲斐がある。あそこだけ無限に見続けたい。
その前のパートを踏まえると、別に浅見をクンカクンカしなくても、最初っから調印式を狙えば良かったじゃないか問題があるのだけども。
だから、その点においてもやっぱり脚本がユルい。
あと、カラータイマーがない代わりに赤が緑になったのと、宇多丸はグダグダ言ってましたけど、ゼットン破壊直後の白黒脱出不可能シーンは良かったですね。
ちゃうねん。あのチープさはむしろ脱出できなさの象徴表現だから、チープじゃ鳴きゃあかんねん。そゆとこだぞ。
全般的に、CG使ってるのに吊り操演っぽい演出はザ・特撮ヲタ。
ウルトラ族がゼットンを使って地球を滅ぼす展開はいいなぁ思ったら、Wikipediaによると、当時そういう誤解があったわけですね。なるほど。
なおなお、最後はゾーフィじゃなくてゼロが助けに来ると思ったのは秘密だ。
つか、この展開でウルトラ族が助けに来ないのは嘘だろうよ
光の星だから仕方ないとも言えるが。光の星なのか・・・
あと、ウルトラマンの本名きちんと覚えれなかったのでした。
ピクシブ百科事典に説明あったので拾えたけど、「ネタバレ注意」の帯巻くぐらいなら、ちゃんとパンフに書いといて欲しいところ。
そうそう。中島かずきは、どの辺で協力してたん?
ん?そうか・・・ドリルか・・・

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