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邦画

作品名記述者記述日
シュシュシュの娘唸るバクテリア2021/09/16★★★

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クラウドファンディングはしなかったけども、入江悠に侠気を感じる側の人としては!ってことで、ポレポレ東中野で「シュシュシュの娘」見ました。
いや〜、このところビッグバジェットばかり撮っていたからすっかり忘れていたけど、入江監督はこういう人だった!酷い映画だ(褒めている)
どうしてもコントラストが弱いというか、明度の低い映画は辛いので、結構戸惑うところも多かったのだけど、まさか一番のアクションシーンが、男取った取られたとかのスカスカなシーンだとは思わずですよ。
ホントもう、俺はなにを見ているのか(褒めている)
正直なところ、中盤過ぎぐらいまでは素で「酷い」なと思っていたことを否定しないのだけど、「必殺」的なことをやりたいんだなぁと理解しはじめてから、ようやく見方が変わったというか、昼行灯にすらならないような女の子が、舐めてかかったら超強くなりましたという映画なわけですよ。
なので、その意味ではナーメテーター案件でもあるのだが、退屈なパートも多いのは否定しない。
というか、入江監督の入れてくる、しょーもないギャグがホント酷い(褒めている)
にしてもだ、福田沙紀は名演なのである。
福田沙紀は陽性陽みたいな娘なのに、見事に陰に住む類の娘を演じきってて、特にあのジャミラに近い感じの歩き方は見事。
男も女もああいう子いて、だいたいああいう感じ!という偏見を巧く利用してるなぁと。
ついつい、すれ違ったあととかに、
オーラ暗ッ!
って感じの子ね。ちょいちょいいるんだよね。こっちのエネルギー全部持ってきそうな。
あと、何気にセックスシーンが二回出てくるのだけど、どちらもカーセックスってのが、いろいろ映さないってのもあるけど、コストかけないコツだよなぁと。
もちろん、風刺的な部分は多々あるけど、そこを掬ってもなんの意味も無いというか、別にそれは入江監督のギャグと似たようなモノかと。
それよりも、限りなく深谷なのに深谷ではない福谷で、しかし、ホントか嘘かわからないけど、関東大震災の朝鮮人虐殺の北限と明言したところは、深谷への愛の深さと「修正できる歴史がすべてではない」という、映画全体のテーゼが際立つテーマ設定だなぁと。
なので、面白い映画ではあるのだ。
中盤過ぎぐらいまで、キツかったけど。ホント。
そういう意味では、自主映画の見方をすっかり忘れていたのかもしれない。

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