スケジュールを見ると、13時台に映画見に行くのはどうしてもキツいというか、朝がドタバタしすぎるので遅い時間だけどなぁ・・・と悩んだ末に、でも、いい音で見た方がいいのか?ってことで「
SIRAT シラート」を丸の内ピカデリードルビーシネマのリクライニングシートで見ました。
なお、
上映自体はドルビーシネマ非対応なのでドルビーサラウンドだけです。
ドルビーシネマにしてもらえるともうちょっと楽しめたのだが。
それにしたって、
ドルビーアトモスの悪用が酷い(言い方)
実際、パンフを開いたらリレコーディングミキサーの野村みきは
「
ドルビーアトモスの限界ギリギリを攻めた 」
と言っているので、この直感は間違っていない。卓球ですら
「
とにかく音が雄弁! 」
とも言う。
さらにパンフは音響監督ライア・カサノバスにインタヴュもしている。
だから、ドルビーアトモスを見に来たのだ。
しかしながら、偶然というか必然というか同じ上映回を見ていた呑み友達と帰り道で話したのは、
この映画ワンコ映画なのだ。
最後の列車シーンにワンコが見当たらず愕然としたし、川を渡る時にワンコがどこにいたのかは疑問だし、薬が混ざったウンコを食べてしまうのもワンコで、牛乳で中和するのだ。
最後の列車、爆発したらどうしようかと思ったよ!
でだ、噂に違わぬなにを見せられてたのか映画だった。
薬決めて踊ってればすべて解決って映画のが、よっぽど良かった気がする。
モロッコの白い沙漠は美しいとすら思うし、新たな沙漠映画の傑作だと思う。
砂漠ではなく、沙漠の映画なのだ。
宇川直宏のパンフの解説が完璧が過ぎるので、本当に心の底からパンフは買うべきなのだけど、モロッコには本当に地雷原があって、たしかに沙漠のレイヴをバーニングマンと言われれば頷かざるを得ない。
その意味においても、やはりあの工業地帯で行われる日本のバーニングマンは沙漠で行われるRSRと言わざるを得ない(待て)
サイドブレーキぐらい引いとけよ!と、思ったところから怒濤の展開で、件の呑み友達にはパンフがネタバレだと言われたのだけど、そんなことになるなんて思ってもみなかった。
2回、アングリしてしまってなにも言えなかった。
あんなに刈り込みしても可愛かったエステバン as ブルーノ・ヌニェスはサクッと退場し、ポロシャツ乳首オジサンだったルイス as セルジ・ロペスは最後まで生き残る。
娘を探していたハズが目的はいつの間にか消失し、
消失の物語に還元される。
第三次世界大戦が起こった世界なのにケータイは存在しない。
あの頃、幻想された第三次世界大戦かもしれないし、電波が届かないほどに世界は荒んでいるのかもしれない。
その中で踊っている。
リクライニングシートの両サイドで見ていた人たちは身じろぎもしない中、EDM的な電子音楽が俺の体を揺する。
ドルビーアトモスは恐ろしいほどにウーファが効いていて本当に気持ちがい最前列。
そして爆発。
たしかに天国と地獄の間に「シラート」という橋がある。レイヴカルチャは、しかして気持ち良い。
すべてを無くしたルイスが見ているのは地獄なのだ。
最後の列車、爆発したらどうしようかと思ったよ!
帰り道、呑み友達と話してる中で、あのスピーカはそうか。モノリスを意識しているのかもしれないと思い至る。
オフィシャルでは誰も言及していない。
しっかし、モロッコからモーリタニアって、どんだけ移動するつもりなのか。
んでもってさ、久々に帰り道でもあんなに心拍数が高かったよ。
なおなお、マグマにも貼ったけど、イスラームから出された
「シラート」最大の問題についての指摘は読まれるべき。
たしかにコーラン読むのを作詞作曲でクレジットするのは無茶。