そりゃ、世代というか、初代ドンキーコングと同じ歳(生1981)の人間としては見ないわけには行かなかった「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(
任天堂/
ユニバーサル)」見ました。
素敵。94分。子どもが見るから長くは出来ない。
でも、吹き替えばかりで、字幕が無いよ!IMAX対応してるみたいだけど、
別に3Dで見る必要は無いよ!!!
見事に子ども(いろんな意味で)ばかりなロビーだったけど、半分はコナン君の客でした。
字幕版に幼児連れてくるのはどうよ?と思わではない。吹き替えの本数多いんだからさ!いや
、英語ネイティヴは仕方ないけど。
と隣に思ってたら、どうもチャイニーズな幼児だった。
そゆ意味では、
せめて都内は多国語版出しても良かったんじゃ?
つか、相変わらず、TOHOシネマズ新宿は入場が下手くそすぎて泣ける。「お一人ですか?」って、誰か連れてるように見えるのか
アホんだら。
それはともかく、
ファンムービーとしては満点では?
もちろん、帰りに聞こえた
「
レインボーロードではレインボーロードの曲かけて欲しいな 」
ってのはその通りではあるんだけど、各マリオ楽曲のアレンジは素晴らしかったし、隣のチャイニーズな女の子たちも結構笑ってて飽きた気配無かったし、チコ as ルマリー as ジュリエット・ジェレニックのブラックさが、なかなかに油断ならない感もあったし。
つか、
ブラックですよ。ジャック・ブラック as クッパですよ。
超エモいクッパなのですよ!!
ピーチピーチ連呼で最後はエンドロールまで持ってたあの人ですよ。
流石の芸達者っぷり。素晴らしいことこの上ない。
もちろん、今、強い女の子やらせればナンバーワンなこと請け合いな、アニャ・テイラー=ジョイも見事にピーチを演じていて、好感しかない。
狡い。
なお、パンフ見たらアニャ・テイラー=ジョイが
「
私が出てきた映画の多くは、子どもにふさわしくない作品 」
発言していて、思わず笑ってしまいました。
何気に、マリオ as クリス・プラットとドンキーコング as セス・ローゲンの
友情モノの様相を呈したし、実は、
父親に認められたい男の子物という、
ある種のエディプスコンプレックス映画で、さらに、
行きて帰りし物語という映画の構成としてベタベタだけど、
エンタメとして教科書みたいに手堅いシナリオ。
ちゃんと伏線を回収して、ブルックリンを救う物語にするとか、全体的に
映画が上手。
宮本さんのコントロールもあるだろうけど、現代ハリウッドというか、揺るがないイルミネーション感。彼らは絶対的に、ダークサイドを見つめる人たちだという認識。
伊達に、ガス室をゆるキャラに仕立ててないぞと(
誤情報らしいけど)
で、やはり、
NESだと思うとアがるじゃないですか。マリオがやってるゲーム。「
パルテナの鏡」っぽかったけど、違ったかしら?
なほ、「パンチアウト」には気づかなかった、もしくは忘れておりました。
パンフ読んでて思い出させてもらったけど、パンフで思い出させてもらったといえば、「Take On Me」かかってた。たしか「hero」もかかってたよ!
ビースティまでかかったのは、多少違和感あったけど、でも、忘れるな。
ここはブルックリンだ。そゆ映画なのだ。
ある種のホワイトウオッシュと見なす手もあるが、穿ちすぎ。
キノピオの可愛いアピールは存外予告編ほど露骨じゃなかったし、字幕も丁寧に映画の感じを訳しており、任天堂の監修も入ってるから変な字幕も無し。
実は、オープニングで日本語吹替脚本がヨーロッパ企画上田誠と知って、見る気欠片もなかったのに、ちょっと見てもいいかと思った。
ビバ!関西魂。
でね、実は、映画本編の前に流れた任天堂のCMが、如何にも今の任天堂らしい素晴らしい広告でした。
ザ・任天堂が作るCMで、揺るぎなき任天堂のCMだった。
任天堂にしか作れない任天堂のCM。
映画本編より、ここがクライマックスだった。