まんず一幕目が「彦三権現誓助剱」
全体的に初心者にもわかりやすかったんでイヤホンガイド無くてもストーリィについてけたわけですが、
ビックリするほどアホ話。あったま悪くてイイわ。
序盤の、いかにも現代劇でありそうな疑似家族調を、時間以内にどうやって納めるのかと思ったら、なるほど。松竹新喜劇とかでも全然イケるよね。
でもってもう
吉右衛門が無茶苦茶上手い。
声は通るし見せ所見せるし小ネタもきっちりしてるし。さすが。
チラシには出てないんだけど、子どもが出てたんですが、誰の子どもだったんでしょ?春休みだし土曜だったからカナ?
二幕目が「廓文章」だったんだけど、これがまた、ダメ男と尽くす女的な話で、日本全国津々浦々に生息してるダメな男の子が好きそうな設定ですが、ウチの親族郎党は、揃いも揃って、
「どうしてそんな男のところへ行くかなぁ」
いや、それ言っちゃwww的な。
真面目な話をすると共依存的なところの話になると思うのだけれど、昔からあるんだよねという。
って、そうじゃなく、これもまたわかりやすい話だったんだけど、書き割りがパタンパタンと、コントのようにめくれていって、喜劇舞台の装置というかは、日本の伝統なんだと思った(ヲイ)
仁左衛門の軽いダメ男っぷりは、カッコいいだけに様になってたし、玉三郎の衣装は見事な代物でございました。
さて、三幕目に見たのが「曽根崎心中」だったわけですが、
ようやく見れた回転舞台!(えっ?)
ホントに回ってるよ。スゲェ!とか、一人テンション上がってたのですが、なんだね、日本人はホントこの手の悲しいすれ違いみたいな話が好きだよね。
かくいうおいらも真面目に見てたわけですが。
正直な話、たとえ喜劇でも一場的な話は見てて眠くなっちゃったりだったんですよ。
でも、さすがに30分に一度場面転換してくれると、集中力がリセットされるから、しっかり最後まで見れたかなぁと。
ヒールだった橋之助が
最後までヤなヤツでようござんした。
あと全然余談だけれども、曽根崎って海そばだと勝手に思ってたから、最後刺殺だったんでビックリしました(なんの話だ)