空虹さんに
「
今年は『高文祭東京公演』行くべ? 」
と訊かれて
「
うん 」
答えたら、
RSRレポ書く時間が無くなりそうな8/24開催だったんで、先に日付を確認すべきでした。
人生ってセツネェ。
そんなわけで、「
第36回全国高等学校総合文化祭優秀校 東京公演」8/24午後の部を新国立劇場中劇場で見ました。
見たのは演劇部門の「北海道網走南ケ丘高等学校」と「青森県立青森中央高等学校」の2校。
どう考えても
学校名の時点で傑作確定で辛い。無理して行くしか選択肢が無い。
で、新国立劇場です。
大劇場は前に「白鳥の湖」見に来たことあるけど、初の中劇場。
なに?中劇場なのにいい箱。座布団付き。
むしろ汗だくで背中付けられない!みたいな。
後ろの高校生と覚しき会話がなかなか初々しくてこそばゆい。
ほぼ満席だと思ったら、ソールドアウトだったとか(無料なので言い回し微妙だけど)
両校とも、脚本より
演出でレベル一段上げてる印象でした。
・北海道網走南ケ丘高等学校「はしれ、たくしぃ!」
なにが凄いって、大道具たるタクシーの使い方が秀逸。
アレは巧く作ったし、使い回しもお見事だった。
そしてやっぱりタクシー役の2人。
2人とも2年生だから、来年あるのよね。
一切説明してないのだけど、何者なのかがわかるし、最後は泣かせにも来るという。
どうしたって説明したくなる気がするのだけど、それを堪えきったのが素晴らしい。
わりと落ち着きの無い隣のオジサンと同時に、タクシーの窓を手回しで開けるのにツッコんでしまったのは悔やまれる(笑)
そして、どうしてもRSR帰りの人間としては、クラシック以外でかかったのが、KEMURIとスカパラっていう。なんでスカ?俺はアがるんだが(笑)
しかも「君と僕」の使い方が素晴らしく、口笛パートだけじゃなく、せっちゃんパートまで織り込むところが抜群でした(ヲタウゼェ)
・青森県立青森中央高等学校「あの子と空を見上げる〜『アメイジング・グレイス』より〜」
空虹さんが開口一番「
数の暴力! 」言って、思わず笑ったのだけど、だからこそ大道具を使わない芝居を成立させられるなぁとも。
とくに、袖からの声を合わせるのは練習の賜物なので、素直に凄い。
最初は差別の話が最終的にパレスチナの話になったという驚きはたしかにあって、最後の爆撃のシーンで終わったらブラックでスゲぇなぁ。思ったけど流石にそれはなく、とはいえ、終わらせ方はジャスト。
ただ、一番ブラックだったのは、ビニルシートですね。「
おおっ! 」と声出してしまった。
とはいえ、全般的にちょっと演出が古いかな。って気はする。
タイトルは「あの子と」なのに、そのあの子は・・・
あと、網走南が丘をサンプリングしたのは良いのだが、芝居の内容からすると巫山戯が過ぎている感じかあって、あまり好きではなかった。
あとあと、もう言い飽きてすらいるけど中年というか高齢者の「イマジン幻想」と「THE BLUE HEARTS幻想」は、ウザい。