シネマカリテで予告見る度、
「
なんなん?この狂った映画!!! 」
思って、楽しみにしてた「
サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス」見ました。
いくら70年代でも、この合成はアレだろ!
みたいなことに
躊躇いのない大人が大好きです。ありがとうございます。
んで、
アトロクの現代ジャズ特集でも「サン・ラー」紹介されたので、さらに期待は上がるのです。
どっちに転んでもOK!っていう。
で、実際見てどうよ?って話でいけば、もうちょっと狂ってるかと思ったら、そこまででもないっていう。
思いの外理解できたよ!
今ひとつ、なんで黒人同士で争わなアカンのかはわからんかったです。が、ステレオタイプに白人を敵に置かれたら、それはそれで変なことになってた気はするので、まぁいいのか。
と思ってたところで、パンフの柳下毅一郎解説読んだらガッテン!ガッテン!ガッテン!
そうか。白人の手先なのか。だから、
監視者か!!
全然予習しないで行ったから、ブラックパンサー党とかも含め、パンフ読んで腑に落ちる。買って良かった。
4Pやれなかった恨みが深いなぁ(笑)とか、徹底的に白人嫌ってるけど、やらせてくれる女はOKなのか!とか思ってたけど、サン・ラーは削除してたのね。そりゃそうか。
閑話休題。
うん。やりたいことはわかるよ。
とはいえ、なんだかこの感じは高校の放送局時代に全道で見た他の高校の作品というか、
自分の作った作品をマジマジと見ているような感じ(a.k.a トラウマ)
辛いなぁ。辛いなぁ。
技術が追いついてないんだよ。やりたいことを表現するには!
たぶん、どんだけ金があっても時代がまだ追いついてないだろう。サン・ラー的には。
なにせ土星生まれの太陽神で、宇宙が生きる場所だと謳った人なのだから。
音楽パートは今の倍以上の尺があって良かったと思うんだけど、まぁ、ここの匙加減は難しいところ。
顔が鏡とか、最後の宇宙船の扉閉じるところとか、何気にグッと来るカットもあって、映像的な楽しさもあり。
この映画見るのに予告編最後の方に駆け込んでくるヤツがいて、ちょっとどうかしすぎてる思ったり、前のオッサンがカリテのあの高い背もたれから頭出過ぎて殴りたくなったりしたけど、見ていて一番なにを思ったかったら、
渋さのライヴに行きたい!!でした。
渋さが足りない。フリージャズが足りんのじゃ!!!!
ってことで、家に帰って、渋さ聴きました。
でも、サン・ラーのこのインパクトは渋さに無いよなぁ。