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作品名記述者記述日
ネタニヤフ調書 汚職と戦争唸るバクテリア2025/12/26★★★★★

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珍しく2週連続で渋谷イメージフォーラムへ。
もちろん、見るのは今年のドキュメンタリーとしては最大の問題作「ネタニヤフ調書 汚職と戦争
こんなにも絵に描いたように見事な悪夢が現実の話であることに動揺を隠しきれない。辛い。
この文脈において、完璧にハマスは10/7に下手を打ったと言わざるを得ない。
悲しいかなワンチャンなんて無くて、ほっておけば勝手に滅んだのを生き延ばしてしまったのだから。
もちろん、ネタニヤフの発言いくつかを拾えば、下手を打たされたのかもしれないが・・・

なにが怖いって、もうこんな映画を見てしまったら、事実に直面してしまったら、間違っても偉くはなりたくないと思わざるを得ない
権力は悪魔だ。厭だ。怖い。
なにが怖いって、ただでさえ悍ましいエゴを抱えて生きてるのに、あそこまでエゴを肥大化できるのか!の一点に尽きる。
明日は我が身というか、常に今この瞬間が「違う」と言えるほど己を律し切れていない。辛い。
「大事の前の小事」と侮るのは大きな間違いで、小事こそが事の本質であると見逃してはならない。
「怪物」の語が浮かぶけれど、明確に違うとこの映画は突きつける。
ポイントは明確にあって、その時から変わったのだと訴える。
まるで低気圧のように、類が集まり極端化する。
ネタニヤフが極右に擦り寄る姿は、高市早苗が参政党に擦り寄る姿と重なる。
もしかしたら、昔は強かった人なのかもしれないネタニヤフは、今じゃ自分の過去に取り憑かれた狂人に過ぎないと白日の下に晒す。
明らかに弱者で、ただの老人でしかないのだ。
ああ。なんて憂鬱なんだろう。
唯一の救いは自分が賢い人ではないってことか?
すくなくとも、自分の中に賢い人の指標があるのだから。
あの人やあの人には勝てない。

おそらくは、トランプもプーチンも構造は同じだろう。
いずれにせよ自分の正しさの前に小事は無関係で、いつの間にか自分の正しさに取り憑かれ、取り殺されようとする
最大の問題は、取り殺される際に大量の命を道連れにすることだ。
巻き込まないでくれ。お願いだから。
巻き込まないようにしなければならない。油断はならない。
ハマスが決して正しくはないように、救急車の運転手を射殺する過激派も正しくはない
狂気は常軌を食い殺す。
自分の足元をきちんと見ることを、忘れないようにしなければならない。
パンフで監督アレクシス・ブルームが
生存本能が働けば知性は二の次になるのです
といっているのは極めて重大だ。
脳味噌は巧妙に自己弁護のロジックを構成する。騙される。

家に帰るまで、ヘッドフォンに手を伸ばすことができなかった。

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