行ってきました。Analogfish“TOKYO SAVANNA”@日比谷野外大音楽堂。
まずは、無料だったテイスティングライヴのセットリストを。
セットリスト
- Fine
- HELLO
- ガールフレンド
- バタフライ
- 夕暮れ
ってこれはもう、古い曲メインだったので、覚えやすかったんだけど、「バタフライ」から「夕暮れ」にかけてが圧巻だった。
斉藤州一郎のドラムに
こんなにも魅せられる日が来るなんて!
そんな感じ。
気がついたらスティック捌きを魅入っていました。
アレンヂがね、豪華というか、ステージ映えするんだよ。
もちろん、「HELLO」とか「ガールフレンド」とか、キャッチィな選曲の上で、この2曲が来てるんだけど、外から聞くならともかく、ステージが見えるところで聞いたなら、お金払う気になるアクトでした。
んで、本編。
相変わらずのMC力の低さはともかく、ちょっとビックリな構成だった「Sayonara 90's」からの「荒野」
11年経って、地震があって、ようやくホントに90年代とさよならたんだなぁって思った。
人生、過去何度かそう思った記憶はあるんだけど、昨日の、このライヴで徹底的にそれが思い知らされた。
つまり、
サヨナラ 90's こんにちは新世紀 僕らは前に行くしかないね
それもまたgirl friend 悪くはないぜ トンネルの奥に光が見えるだろう
たとえばLOVE
(from「Sayonara 90's」アナログフィッシュ)
からの
行きたい場所は選択肢にはない
やりたい事はパンフレットにはない
誰も誰かの代わりにはなれないよ
そして荒野へ
その足で荒野へ
(from「荒野」アナログフィッシュ)
なわけですよ。
トンネルの奥に見えた光はチェレンコフ光で、京単位の放射性物質がばらまかれ続けてる中、
行き着いた先は荒野だったんです。
でも、その足で、荒野へ突き進むしかないんです。
僕らは前に行くしかないからね。
ああ、そうなんだって、改めて思った。
トドメを刺したのが、アンコールの「出かけた」
僕は散歩に出かけた
散歩に出かけた
僕は散歩に出かけたいんだっけ
でも散歩に出かけなくちゃ
(from「出かけた」アナログフィッシュ)
まさか、聴くとは思わなかった「出かけた」だけど、この流れで、野音という場所で聴くと、やっぱり無性に心が揺れたのでした。
でも散歩に出かけなくちゃ。
スタッフ紹介とかして、さらには「BGM」も「スピード」も「life goes on」もない、ある種、地味なセットリストというか、今回ライヴ見てて思ったけど、「PHASE」と「荒野」と「Fine」ぐらいで、あとは地味な曲ばっかりだったんだよなぁ。
こないだのアルバム。
ただそこには、たとえば「Hybrid」で下岡がギターを下ろしていたとか、12kg痩せたけどやっぱりパフォーマンスが気持ち悪い佐々木健太郎とか、ドラミングが見るたびにアクティヴになって、まるでひ弱なもやしっ子じゃなくなっていく斉藤州一郎とか、一見変わっていなくても、確実に前に進んでいるアナログフィッシュの姿があって、ちゃんと、野音で見れて良かったなぁと思いました。
解散しなかったし。
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