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ミュージシャンライヴ名会場記述者記述日
アナログフィッシュTOKYO SAVANNA日比谷野外音楽堂唸るバクテリア2011/10/11

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行ってきました。Analogfish“TOKYO SAVANNA”@日比谷野外大音楽堂。
まずは、無料だったテイスティングライヴのセットリストを。
    セットリスト
  1. Fine
  2. HELLO
  3. ガールフレンド
  4. バタフライ
  5. 夕暮れ
ってこれはもう、古い曲メインだったので、覚えやすかったんだけど、「バタフライ」から「夕暮れ」にかけてが圧巻だった。
斉藤州一郎のドラムにこんなにも魅せられる日が来るなんて!
そんな感じ。
気がついたらスティック捌きを魅入っていました。
アレンヂがね、豪華というか、ステージ映えするんだよ。
もちろん、「HELLO」とか「ガールフレンド」とか、キャッチィな選曲の上で、この2曲が来てるんだけど、外から聞くならともかく、ステージが見えるところで聞いたなら、お金払う気になるアクトでした。

んで、本編。
相変わらずのMC力の低さはともかく、ちょっとビックリな構成だった「Sayonara 90's」からの「荒野」
11年経って、地震があって、ようやくホントに90年代とさよならたんだなぁって思った。
人生、過去何度かそう思った記憶はあるんだけど、昨日の、このライヴで徹底的にそれが思い知らされた。
つまり、

 サヨナラ 90's こんにちは新世紀 僕らは前に行くしかないね
 それもまたgirl friend 悪くはないぜ トンネルの奥に光が見えるだろう
 たとえばLOVE

(from「Sayonara 90's」アナログフィッシュ)

からの

 行きたい場所は選択肢にはない
 やりたい事はパンフレットにはない
 誰も誰かの代わりにはなれないよ
 そして荒野へ
 その足で荒野へ

(from「荒野」アナログフィッシュ)

なわけですよ。
トンネルの奥に見えた光はチェレンコフ光で、京単位の放射性物質がばらまかれ続けてる中、行き着いた先は荒野だったんです。
でも、その足で、荒野へ突き進むしかないんです。
僕らは前に行くしかないからね。
ああ、そうなんだって、改めて思った。
トドメを刺したのが、アンコールの「出かけた」

 僕は散歩に出かけた
 散歩に出かけた
 僕は散歩に出かけたいんだっけ
 でも散歩に出かけなくちゃ

(from「出かけた」アナログフィッシュ)

まさか、聴くとは思わなかった「出かけた」だけど、この流れで、野音という場所で聴くと、やっぱり無性に心が揺れたのでした。
でも散歩に出かけなくちゃ。
スタッフ紹介とかして、さらには「BGM」も「スピード」も「life goes on」もない、ある種、地味なセットリストというか、今回ライヴ見てて思ったけど、「PHASE」と「荒野」と「Fine」ぐらいで、あとは地味な曲ばっかりだったんだよなぁ。こないだのアルバム
ただそこには、たとえば「Hybrid」で下岡がギターを下ろしていたとか、12kg痩せたけどやっぱりパフォーマンスが気持ち悪い佐々木健太郎とか、ドラミングが見るたびにアクティヴになって、まるでひ弱なもやしっ子じゃなくなっていく斉藤州一郎とか、一見変わっていなくても、確実に前に進んでいるアナログフィッシュの姿があって、ちゃんと、野音で見れて良かったなぁと思いました。
解散しなかったし。
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