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作品名記述者記述日
わたしたちに許された特別な時間の終わり唸るバクテリア2014/09/09★★★★

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見てきました。「わたしたちに許された特別な時間の終わり
とてもな映画だなぁと。
ひとつの才能(エンディングの曲は素晴らしい)が死ぬまでのドキュメンタリと聞いて、見たら、フィクションパートからはじまったりで、まず、そこからトラップではあるんだけど、末井昭が言及しているように、監督が泣いてるシーンまで挿入される、虚実取り交えた映像。
なにより、ナレーションの収録シーンすらドキュメンタリに取り込んだことで、一切の説明が排除されてしまう映画展開の歪さ。
今見ているのがなにか?というのを観客に問い続けるわりに、己が何者か?については、一切の回答から逃げる映画。
それは、結局終わり方として、あの乱闘シーンを持ってくることで、主人公であり自殺した増田壮太や天龍村に移住(本当は増田壮太こそが移住すべきだったのだ)し、結婚して子供が産まれた冨永蔵人が「わたしたちに許された特別な時間」を終わらせたのに対し、実は監督である太田信吾が「わたしたちに許された特別な時間」を終わらせられず、未だにその時間の中に生きているということなのだ。
端的言い換えれば、それは「青春」の二文字だろうし、だからこそ、太田信吾はこの映画を増田壮太のヒストリィにはしたくなかったのだろう。
太田信吾が増田壮太の人生を語り尽くしてしまうことは、「わたしたちに許された特別な時間の終わり」を意味するから。
タイトルにもかかわらず、この映画はまだ終わっていない
そして、未だに増田壮太のアルバムを買うことに悩んでいる俺がいる。
買うことは、単なる干渉でしかなんじゃないだろうか?
もうちょっとだけ、悩んでみようと思おう。
あっ、さういえば、吾妻ひでおがどこにいたのか、気づかなかった・・・

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