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| | | | RSRレポ初日・2
さて、次レッドではクラムボン。
見事初日の目当ての3分の2をかぶらせてくれたウェスを恨みつつ
サンステへ向かう。
丁度シャカラビがラス曲「G☆S☆G」演奏中。
ステージを熱心に見ようとは思わなかったが、
実はこの曲と「Pivot」は結構好きだったりする。
UKI結構かわいいなーなどと思いつつテントへ行き
パーカーに着替える。
時間が多少空いたので、テントサイト横で
民生の看板立ててる広島お好み焼屋で栄養補給。
正直「うまい!」と言えるほどでもなかったが
とりあえず何か腹に入れないと夜まで体がもたん。
食ってると、また雨。
いい加減にしてくれやと思いつつスタンディングへ。
雨足は強まり、細かい雨がサーーーッと降り続く。
おまけに機材チェックで20分ほど押す。
雨に耐えつつ、その時を待つ。
18:00 岡村靖幸
「ねえねえ岡村ってさあ」
「ねえねえ岡村ってさあ」
「ねえねえ岡村」「ねえねえ岡む」「岡村」「岡村」
「ねえねえ岡村ってさあ、何かやだと思わない?」
女子高生(かどうか知らんが)のボイコラが響き渡る。
バスドラの重低音がズンズン響く中、2人のダンサーの登場。
しばらくダンス披露した後、
ついに降臨!・・・って、デカッ!!
太った太ったと聞いてはいたが、こんなにかい!
しかもその服(ベージュのシャツに黒っぽいズボン)
それでメガネかけたら村上隆じゃん!
色んな意味で度肝抜かれる。1曲目は「ア・チ・チ・チ」
すると今度は岡村ちゃん、ダンサーと共にブレイクダンス。
正直、笑ってしまった。
だってあの巨体がすげえ華麗な動きしてんだもん。
最初はそちらばかりに気をとられていたが、
さすがに岡村ちゃんが歌い始めると耳に神経が行く。
しかし、バスドラの重低音がやたらデカくて
ボーカルがあまり聞こえない。
特に高音部は辛そうだったのだが、
PAが悪かったのか岡村ちゃんの喉が調子悪かったのか。
CDで聞いた時はこんなもんじゃなかったぜ?
それでも、岡村ちゃんのステージはやっぱり凄かった。
繰り返し「北海道ベイベー!」とシャウトし
きっちりコール&レスポンスをあおる。
曲は「モン・シロ」「ステップUP」と続く。
びしょ濡れでいいじゃない 手を繋いで歩きたい
何とこの場にぴったりな歌だろう。
要所要所でブレイクダンスを挿みつつどんどんライブは進み、
「ミラクルジャンプ」ではギターをかき鳴らす。
後半ではいつの間にか、
「I'm Jampin' Jack Flash It's a gas,gas,gas」と
かのストーンズの名曲へと繋げたりするお遊びも。
そうこうしてると突然岡村ちゃんがドラムの横へ座ってしまった。
スクリーンにはっきり顔が映るのだが・・・
疲れてるーーーーーーーー!!!(うすた京介風に)
タオルで汗ふいてゼエゼエいってる!!
どっからか「がんばってーー!」の声。
どんだけネタ提供すれば気が済むんだ!?
岡村ちゃん休憩中はDJがコール&レスポンスで繋ぐ。
会場がビミョーな感じで盛り上がると
岡村ちゃんも笑顔で拍手。
もうすぐオーラスと思っていると、聞き覚えのあるイントロ。
往年の名曲「だいすき」が響く。
一気に会場がヒートアップ。
「君がだい・す・き!!」の大合唱が響く中、ふと後ろを振り返る。
いつの間にか雨は止み、西の空には炎のように赤い夕焼け。
サンステもスタンディングゾーンも真っ赤に染まっている。
ほんのさっきまでざんざん降りだったんだぜ?
本当に岡村ちゃんが太陽を呼んでくれたんだ。
こんなことってあるんだ。
頭上を鳥が飛んでいった、2001年スピッツの「8823」
「ふらふらと夜になる」2002年ミッシェルの「ドロップ」
「2愛+4愛−sunset」2003年スーパーカーの「Strobolights」
それらが全部吹っ飛んでしまいそうな、劇的な瞬間。
会場では「ヘポタイヤー」の大合唱。
往年のファンにとっては、どんなに幸せな時間だったろう。
それだけじゃ終わらなかった。
バスドラが大音量で響く中、かき鳴らされるアコギ。
「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」
往年のファンにも、10代の若者にも、
別に部活に燃えてたわけでなかった20代前半の俺にも響く
色あせない青春賛歌。
寂しくて悲しくて辛いことばかりならば
あきらめてかまわない 大事なことはそんなんじゃない
青春って1,2,3,ジャンプ。
いいことばかりじゃなかったが、
今となっては「懐かしい」と笑えるような
中・高時代を少しだけ思い出して、また泣いた。
冒頭で歌詞間違えたのもご愛嬌。
岡村ちゃん、幸せな時間をありがとう。
時間はもう19時近く。
ギリまで何見るか迷ってたが、
こりゃユダも押すな、と踏んだ俺はGREENへ。
さすがグリーン、きっちりオンタイムで開始。
19:00 SPARTA LOCALS
グリーンはステージが低く、後方からだとよく見えない。
とりあえず音聞ければいいと思い、やや後方に陣取る。
そしてメンバー登場。
(分かったのは後日だが)1曲目は
ニューアルバム冒頭を飾る「ウララ」
理屈とか不安とかゴチャゴチャしたこととか
考えたってしょーがねーじゃねえか、
でもそれは決して、諦めでもなければ
無批判なプロテストソングでもない。
そんな風に思わせるのがスパルタローカルズ。
安部コウセイのくせのある声と
ニューウェーブのノリの甲高いギターが絡み合い
じわじわと観客に火をつける。
そしてそれは2曲目で一気に爆発。
「トーキョウバレリーナ」
徐々にダメージをくらい出した足で飛び跳ねる。
グリーンはハコの具合も丁度いい感じで、
音の返りも決して悪くない。
ただ静かになると、サンステの音がモロに混ざるのが難点。
思わずコウセイも「横うるさいなあ」などと呟く。
見るとスクリーンにはベンジーが。もう始まったんだ。
それを尻目にライブはどんどん進むが、
いかんせんニューアルバム聞いてないので
反応しきれなかったのがすごく悔しい。
でも一つ言えるのは、
「終わったらCD買いに行こう」と思わせるに十分なほど
曲もステージも素晴らしかったということ。
そして何より、コウセイが時たま見せる鬼気迫るテンション。
ラストの方ではアゲアゲの曲が続き、
曲知らなくても体が反応する。
このバンドは、歌詞や声はもちろんだが、
この「体が勝手に動く」ような
単純なタテノリでない面白いリズム感を作り上げているとこに
大きな魅力があるんだな、と実感。
終盤、ふとコウセイが喋りだした。
「俺さあ・・・俺さ・・・・・・
何か鉄砲でバンバン撃ってさあ・・・血がビューって出てさあ・・・
もういらんやん、そんなん。何か倒れてる人おるしさあ」
失神したのか、前方で客が担ぎ出されていく。
コウセイが指でVサインを作る。
「ピース!!」
スパルタの知名度をほんの少しだけ上げた、
定番曲がラストを飾る。
平和な日々に泣き笑いし、排気ガスを吸い込んで笑う。
どんなゴチャゴチャがあっても、こう言っていたい。
“なんだか幸せさ”
Vサインを掲げ、コウセイはステージ下に落ちて見えなくなった。
素晴らしいステージを見せてくれたメンバーに捧げよう。
「ピース!!!」
19時45分ごろ。JUDE演奏中。
サンステ右側の喫煙所で休憩していると、
聞き覚えのあるイントロ(この言い回し何回目だべ)が。
「カリブの海賊の宴会」
ゾクゾクするインスト・ロックンロール・ナンバー。
思わずレジャーサイトへ駆け込む。
運良くこれを聞けたことに感謝。
ベンジー「全員でぶっ飛ばそうぜ」
続くナンバーは「DEVIL」
前半どんなステージだったかはわからないが、
これを聞くと「前の方で見たかったかなあ」と思う。
そうこうしてるうちにグリーンの開始時間が迫る。
あまり前の方に行くと出られなくなると踏んでいたので、
次の次のことも考えて中〜後方から見ようと決めてはいた。
とりあえずステージで何やってるか見えればいい、と。
だが、状況はそれどころではなかった。
2004/08/31 23:16
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