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作品名記述者記述日
映画「立候補」唸るバクテリア2013/07/16★★★★

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映画「立候補」見てきました。★4.5。
ウチのサイトでなに書いたって、公職選挙法で捕まえに来る人はおらんと高を括って、以下感想(記載時は第23回参議院議員通常選挙の選挙期間中でした)
噂ではマック赤坂が真人間に見えるって話だったけど、大丈夫。さすがにそんなことは無い(微笑)
すくなくとも俺の嫌いな人格であることはよくわかりました。間違っても票は入れないですよ。ええ。
しかしながら、ポレポレ東中野で30分前に入って立ち見というか、座布団席だったんだけど、上映終了後外に出たらマック赤坂がいたんですよ。
で、最終日に自民党の街宣車に横付けして、安倍晋三に喧嘩売る(大意)って大見得切ってたんですよ。
なんだか、フィクションとノンフィクションの境界感が、さすが東京。と、思いました。
それはともかく。笑えはするけど、それより圧倒的に怖い映画
確信的に橋下徹と安倍晋三をヒールとして描いてるんだけど、それは単にわかりやすいからで、実際のヒールは大衆というか、常識ッスよね。
最初に怖くなったのは、朝日の一面の公選法違反をマックが訴えるシーンで、あそこで最後、選挙管理委員のオッサン連中が笑うのは、マック赤坂が言ってることが正論過ぎて、笑って誤魔化さないと自分たちの常識が壊れちゃうから
この刃物は観客にも向けられていて、俺は怖くて戦いてたんだけど、大半の客は無自覚に笑っておりました。
東中野で見ててもこうなるのかぁと。
閑話休題。
誰もが恐怖を感じるのは、府知事戦最終日と衆議院線最終日ではないかと。
とくに、衆議院最終日のあの日の丸の異常な多さ!アキバだぞ。あそこは。アレに狂気を見いださない方がどうかしているし、日本の政治をバカにしているのはどっちなのかと。
怖いですよ。この映画。大衆に飲み込まれて、思考停止してる人たちが弱者を見つけて、鬼の首を取ったかのように嬉々とする光景は本当に恐怖。
そしてなにより、自分の支持者が罵詈雑言を口にしてもなにも感じない政治家という人々!!
そんな大人たちが動かすんだよ。日本という国を。
こぇぇ。
作中、高橋正明のインタヴュにも出てきたけど、勝てない勝負をしない人しかいないんだよ。
大衆に紛れ込んで、個を消して、まるで自分の勝利のような幻想に浸りたい人たちがいっぱいいるんだよ。
こぇぇ。
俺、ロックフェス好きで、去年のRSRレポのPerfume
> PTAのコ−ナではあーちゃんに
「 13年間でこんなにあってるの初めて 」
> と言わせたRSR住人たちの音楽偏差値の高い外内外外だけれど、
> 同じ住人が見てもあの映像は笑えましたよ。まったく。
> 合いすぎててマスゲーム的というか、宗教的というか。
と書いたけども、その宗教性とは似て非なる、なんだろ?あの空前のなにも無さは。
小学校・中学校のイジメと同じ構図なんだよね。
松江哲明のコメントが言い得て妙だけれど、マック赤坂の息子の行動が素晴らしく、言い表していて、やっぱり、大衆の中で個を見失っちゃいけないんだよ。
自分の考えとか意見とかいう思い込みは危ない。少数派でいなければ・・・
森達也のコメントも素晴らしいのに、佐々木何某のコメントの陳腐さが、やっぱり大衆に巻き込まれちゃいけない。
大衆こぇぇ。

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