第172回 脚本と小説の話

U・B  >まぁ、話したいことはあるだろうが、それは2週間後(※1)ってことで。今回はそれとまったく無関
       係な話
空虹桜>ホント、今年は金かかってしかたないんだよねぇ。なんか、井原さんの引退試合に伸ちゃ
       ん呼ぶみたいな話(※2)もあるし。
U・B  >だから、その手の話は2週間後ってことで、えーと、なにかひとつのことを言いたい時、いろんな
       表現方法があるわけじゃん。
空虹桜>そりゃまぁ、当然だぁね。
U・B  >で、もちろん、俺は高校時代放送局にいた(※3)りとかして、たとえばテレビとラヂオの違
       みたいなもんをわかってるわけじゃん。
空虹桜>簡単に言えば映像があるかないかだよね。
U・B  >表面的にはな。ともかく、そこででもたとえば、ドラマとCMだったら同じストーリィを提示しようと
       しても見せ方が変わるわけじゃん。
空虹桜時間が違うもんね。
U・B  >蓮っ葉だなぁ。さっきから。
空虹桜>いや、先週喋りすぎたから今週は早く話進めようと思って。
U・B  >・・・へいへい。エラいすんませんな。そこでだ、やるあてもない脚本を書いてる空虹さんは、
       なぜにやるあてもない脚本
空虹桜>そこまでやるあてもない強調すんなや。(※4
U・B  >いや、事実を事実として受け入れてこそだろうに。
空虹桜>・・・つまり、そこに執着したいわけだな。貴様は。
U・B  >いや、貴様呼ばわりされる筋合いの話じゃないと思うが、まぁ、そんなとこ。結局んとこ、なして先の
       ないモノを作っちゃうのかってところが、俺にはさっぱりわからんのだが。
空虹桜>「先のない」とか言われるとそれも凹むんですけど・・・もしかしたら10年、20年後とかに
       できるかもしんないんだし。
U・B  >でも、それは別に今から先行投資しなくてもいいわけじゃん。
空虹桜>そんなこと言ったら、すべての学問はすべからく先行投資で、する必要なくなるよ。
U・B  >いや、それは実際やる必要なんてないんだけど、置いといてだ(※5)。もうちょい前の話に戻って、
       作家になりたい言ってる人なんだから、先に小説書いてればいいじゃんと。
空虹桜>書いてるよ。
U・B  >いや、5文字で返されると。
空虹桜>小説は書いてるし、脚本も書いてるし。どちらにせよこれが世に出るもんかどうかわか
       んないわけだし。世に出ないテキストの方が多く書いてるわけだし。そんなもん書いて
       は捨てられ書いては捨てられよ。
U・B  >そりゃまぁそうだわな。天才じゃないんだから。
空虹桜>ねぇ。悔しいけどねぇ。
U・B  >で、なんで?
空虹桜>早いなぁ。切り返し。んと、アンタが前フリしてたように、出したいもんが違うというか、うん
       と、小説と脚本じゃ、嫌いだけど書いてるカテゴリが違うのね。(※6
U・B  >ハイハイ。ようやく求めてる展開になりました。つまり、メディアにあわせて商品を
       出すと。
空虹桜>違う違う違う。あのね、商品にあわせてメディアを選ぶの。少なくとも、まだアタシ
       はプロじゃないから、それでいいの。プロになったら違うよ。それはね。
U・B  >プロになったら話は変わるの?そしたら。
空虹桜>うん。一流じゃない限り、プロは仕事選べないもの。(※7
U・B  >ふぅ〜ん。したっけ(※8)、お前の話でいいや。どんなふうにモノ書き分けてんの?
空虹桜>えっ・・・それを言っちゃうわけですか・・・
U・B  >そりゃ。そうすることでいろいろまた読み手が考えるだろうに。
空虹桜>え〜・・・とりあえず、脚本と小説だと脚本は叫び小説は悲鳴
U・B  >わからん。
空虹桜>噛み砕くんですか?・・・なんか、ものすごく恥ずかしいんですけど。
U・B  >減るもんじゃあるまいし。
空虹桜>いや、結構減るんですけど・・・んと、脚本はアタシの言葉じゃなくて、役者さんの言葉にな
       ってくれるから、どんな台詞を書いてもアタシの毒気が無くなるの。だから、なに叫
       んでも後ろ指さされなくていい
U・B  >ズルい気がするけど、たしかにお前がなんか言うとものスゴく悪く見られるわな。感じ
       悪いから
空虹桜>五月蠅い。逆に小説は、なんだかんだ言ってアタシが残っちゃうから、むしろアタシを補完する
       ような話ばっかになっちゃう。自分語りと言うより自分補完。もしくは自己弁護。(※9
U・B  >ぶっちゃけマスタベーションやん。
空虹桜>でも、芸術ってなんでもそうじゃん。たぶ。芸術やりたいわけじゃないんだけど。だから、
       そこら辺で意識のありようが中途半端なんだよね。脚本はエンタテイメントっていうか、笑わせて
       泣かせりゃそれでいいんだけど、小説だとなんかもうちょいパンとしたこと書きたく
       て、でも、素に近いとこでアタシはエンタテイメント出来ないネクラなのね。(※10


※1 毎月第一週は「○月の事件簿」と題して、その前の月にあった事件・イヴェント等についてダラダラ語る。
※2 井原:「アジアの壁」だった元代表DF井原正巳。ホントはミスターマリノスであるべきだったと未だに思う。 伸ちゃん:フェイエノールト小野伸二。が、彼は代表以外で井原と同じチームでやってない。たしか。
※3 放送局員総オタク化の元凶と言われる。ともかく、全道大会も行ってますし、当時作った全番組に出演してます(笑)
※4 と言われても、文字にしたときさらに強調してみる(笑)
※5 「どうして勉強しなきゃいけないんですか?」と訊かれたらあなたならどうしますか?義務教育は中学校までなんだから、国家としてはそれ以降の教育はなくても良いと考えているわけで。工学や医学にしろ、現在研究されていることのほとんどは、無くてもたいていの人間苦労しないのですよ。
※6 なんか、大昔に話した気がしますが、「カテゴリ」はあくまで第三者のモノであって、理解の幅を縮める機能しかありません。が、小説賞とかってそこ要求してくるから困るんだよねぇ。まだ、超短編・短編・中編・長編とか絵本とか、メディア的な違いならわかるけど、コンテンツ的な違いは受け手に依存するから(by 空虹
※7 聞いてて、ふと、一流のプロは一流のアマチュアなんだなぁと思った。
※8 久々にお約束の注釈!したっけは北海道弁!!使い勝手のいい接続詞ッ!!!!
※9 だから吐き出しすぎるとネタが尽きる。それもあって超短編で自分の引き出し試してたり。ただ、最近吐き出すモノが溢れてて苦しかったりはする。忘れていくモノが勿体ないかも(by 空虹
※10 空虹桜33行。U・B30行での勝ち。ていうか、結構しゃべりすぎ(笑)うんと、中途半端に本音を引きずり出した感があるので、この話広げるかどうするか考えときます。


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