U・B >ちうことで、小沢健二(※1)話もだいぶ佳境に入って参りましたが、3rdアルバム「球体の奏でる
音楽」の続きで、今回は主にこの「球体」がなにを意味してるのかを。
空虹桜>知らねぇ〜よ。
U・B >荒れてらっしゃる。
空虹桜>5曲目「すぐに会えるかな?」で、たぶんこのアルバムの中では一番好きな曲。
U・B >完全スルーですか?
空虹桜>なら、「地球」とかぐらい言っとけばいいんでしょ。ジャケ写も海辺で波と戯れる小沢君だし。
U・B >荒れてらっしゃる。
空虹桜>よくわかんないフリから入るから。
U・B >たしかにこの曲、ワールドミュージック風の体を成したかったからか、豪華メンバ(※2)で
キャッキャやってる楽しさがあるわな。この前の「ホテルと嵐」がもっとジャジーでブルースな感じ
だったから余計に。
空虹桜>ぶっちゃけた話、アタシが木琴好きなだけじゃないかって噂もあるけどね。
U・B >それはともかく、このワールドワイドなイメージに対して「すぐに会えるかな?」とはこれいかにと。
空虹桜>だね。出てくるガジェットからして全然会える気がしない。逆にこのタイトルを深読みすると、次に会えたのは
6年後なんだよね。
U・B >うわっ。もっとシンプルな話になるかと思ったら、そう来ましたか。となると、子供だって出来るかも
ね?(※3)も深読みしたくなるよな。
空虹桜>はたして、トンズラしてる間に小沢君は父親になったのか?
U・B >ほら、こないだ母親が主催する日本社会臨床学会の勉強会にゲスト出演したハズ(※4)なんだけど、そこって
どっちかっていうと教育サイドなわけだ。実際、小沢君が「うさぎ!」みたいな童話を書いてることからも、父
親的ポジションについたってのは結構正しい妄想なんじゃね?
空虹桜>またスゴい日本語使うなぁ。
U・B >芸風ですから。話戻して、6曲目が「旅人たち」で、消えることを予告してたかのような。
空虹桜>予告だとしたら詞が詩的すぎてムカツクよね。
U・B >ムカつくなよ。なことで。
空虹桜>とりあえず、曲調からしても歌詞に誰かを悼む火の 煙る炎 高く高くと(※5)ってあること
からしても、ここでの旅人は死者だろうし、船が浮かぶのは三途の川だよね。
U・B >バッチリ歌詞に船は海をゆく とても遠くへ(※6)ありますけどね。
空虹桜>えっ?あっ・・・しかしさぁ、時間に対して情報量の少ない曲だよね。
U・B >いや、お前が言うなや。いっつも書いてる超短編とかってそゆジャンルじゃねぇーの?(※7)
空虹桜>なに?今回のそのグゥの音も出ない叩きップリは!
U・B >あと2曲がインストだったり歌詞無かったりするからあまり喋ることがないんで。ちうことで、7曲目が「球体
の奏でる音楽」で表題曲なのにインストゥルメンタル(※8)。
空虹桜>球体ってカスタネットだったのか!?と、みんな一瞬思うことで有名な曲ですよねぇ。
U・B >いや、思わないから。っていうか、カスタネットなのか?あの音は。
空虹桜>あんまそこ執着されても困る。
U・B >なら言うなよ・・・ちなみに、トラックはほぼ「旅人たち」なんで、クレジットが「旅人たち」のインストゥルメンタル
にしなかったのはなぜか?という疑問がある。
空虹桜>だから言ったじゃん。球体ってカスタネットだったのか!?
U・B >いや・・・最後8曲目はギャグみたいなトラック「みんなで練習を」で、ホントに練習してるだけっていう
か、「ホテルと嵐」の録音風景。楽しそうですね。ではまとめを。
空虹桜>音楽玄人受けはいいんだろうけど、べつに玄人じゃないんで素晴らしくいいとは思わないんだ。
アタシは。
U・B >音楽玄人って普通の人にはわかりにくい概念(※9)だと思うけど、説明した方がいい?
空虹桜>いや、あんますると余計な敵作りそうだから。むしろここで重要なのは歌詞カードの最後に出てる「thank
you's」のところ!
U・B >えっと・・・あっ!
空虹桜>共作はまた次回(※10)って、いつまで待てばいいんだ!(※11)
※1 小沢健二:アメリカに生活の拠点を移しているお坊ちゃま。カヒミ・カリィはなにやってるか知ってるらしい(微笑)
※2 豪華メンバ:スカパラの故青木さんや沖さん、GAMOUさんなどとヒックスヴィルの木暮&真城さんなどなど。あと、「球体多重奏団」名義で服部隆之とオーケストラの皆様。
※3 拡大部は歌詞より引用。
※4 ソースはここ。なお、このあと本文に登場する「うさぎ!」は一話目だけここで読めます。
※5 拡大部は歌詞より引用。
※6 拡大部は歌詞より引用。
※7 超短編:空虹さんが書いてる、主に500文字以下のごく短い小説。詳しくはこちら。空虹さんの作品はこちらで公開してます。
※8 インスト=インストゥルメンタル インストゥルメンタル:Instrumental。「楽器の」とか「楽器による」とかいう意味で、唄無し音楽だけの曲を指す。
※9 音楽玄人:「音楽ハイソ」でも可。広い意味で所詮はポピュラミュージックに過ぎないのに「そんなの聴いてるの?」的なポジションを取ってくる人たちを指す。若干U・Bなんかもその気があること否定しません(苦笑)
※10 拡大部は歌詞カードより引用(笑)
※11 空虹桜22行。U・B27行で、今回も俺の方が喋っている罠。なぜだ。なぜなんだ!本編はいよいよ4thアルバムの話です。