空虹桜>ホント、大仰なタイトルが多いよね。
U・B >ええまぁ。否定はしませんよ。でもやっぱコムロック(※1)の話をしようと思ったらこれぐらい大風呂敷を広
げなアカンかなぁと。
空虹桜>やっぱりそれは安室奈美恵ならアムロックとかになるの?(※2)
U・B >えっ、あの人ロックじゃないじゃん。
空虹桜>そこか・・・なら、小室はロックなんだ。
U・B >キャツの栄枯盛衰がロックンロールじゃなかったらなにがロックンロールかと。
空虹桜>やっぱり花火みたいに華麗に咲いて散ってかなきゃダメですか?ロックは。
U・B >無論。つかさ、ってこっからが本題なんですけど、このスキに乗じて必死で小室バッシングしてたり
とか、小室に音楽的才能が無かったとか、罵詈雑言吐いてる馬鹿がいっぱいいるじゃないです
か。(※3)
空虹桜>なにをどう足掻いても「My Revolution」は名曲なのにね。(※4)
U・B >たしかに名曲だけれども、お宅さんの口から渡辺美里が出てくるとは思わんかったよ。
空虹桜>適度なタイミングで期待を裏切っていかないと飽きられちゃいますから。
U・B >んじゃそこ拾って、時代と寝た男であるコムロックが飽きられたかってと、そうでもないわけじゃん。
空虹桜>そうでもないの?
U・B >うん。決定的なところで勘違いしちゃいけないのは、セールスと才能やセンスは必ずしもイ
コールじゃないってことと、今言ってすぐ矛盾するようだけれど、どんなクソでもビッグセー
ルス稼ぐヤツにはなんかあるってこと。
空虹桜>柑橘類とか平塚の方の風とか、ちっともファンキーじゃない猿の赤ん坊とか?
U・B >なんつー凄まじい言い換え。
空虹桜>アドリヴのわりには今頑張ったよね。アタシ。
U・B >わりにな。で、すくなくとも柑橘類は嫌いだけれどやっぱり持ってるよ。運だけじゃなく。
空虹桜>そこはやっぱりフリッパーズとの対比する(※5)って言ってたんだから、早くやってよ。
U・B >・・・なんでそう、俺でも忘れてたようなネタ持ち出しますか?
空虹桜>結構そゆどーでもいいことに対する記憶力はいい方なの。
U・B >病んでるなぁ・・・って、だいぶ話逸れてきたけども、一気に話飛ばしてみて、矢沢あい(※6)が「りぼん」出て
「Cookie」行ったじゃないですか。
空虹桜>なんて立ち幅跳び。
U・B >これまた珍しいノリのツッコミで。って、そゆ細かいとこ拾ってばっかだから話が進まんのだが、とりあえず、結局
のところ、矢沢あいの読者層が高齢化したからそれに合わせて掲載誌も高齢化
したわけじゃん。
空虹桜>はいはい。意図っていうか、なに言いたいのかようやくわかりました。
U・B >ジャニとかX JAPANみたいのは存在自体が元来の意味通りに「偶像」だから時代や世代を軽く跳躍
しちゃうんだけど、コムロックの場合はあくまでも裏方さんじゃん。TMNでもglobeでもキィボーディストで
あって、メインヴォーカルではないし。
空虹桜>そのメインヴォーカル以外は全部裏方ってのは問題あるんじゃないの?
U・B >えっ?あっ、うん。フロントマンじゃないしと言い換えよう。
空虹桜>ならまだいいけど。マンガの場合もわりと似ていて、漫画家自身がフロントマンな人もいるけど、たいていの場合、
マンガ自体がフロントマンだっていう。
U・B >作曲家で音楽聞くとか、作家で漫画読むとか、キャメラマンで映画見るとか、全部基本オタクの思考なわ
けじゃん。普通は違くて、とくに時代性に寄り添ったもので売れちゃった裏方は、世代移行に合わせ
て作品性を変えてかなきゃお金にならないんだけど、コムロックは芸術作家に目
覚めてしまって、自分のやりたい方向にドンドンハンドル切っちゃったから、世代移行にも時代にも外れて
しまったという。
空虹桜>芸術は金にならないもんね。
U・B >金になるような芸術は芸術じゃないんですよ。偉い人にはそれがわからんのですよ。
空虹桜>で、U・Bさんのご高説をを賜りましたが、だからなんなの?
U・B >え〜、このタイミングでそこまで切り返しますか?
空虹桜>クリロナばりのドリブルで。
U・B >なんだそれ・・・
空虹桜>だって、時代って怖いねぇとか勝手に担いどいて投げっぱなしジャーマンだよ
ねとかは普通すぎるコメントでしょ?
U・B >ええ。まぁ。
空虹桜>もの凄いコメントアウトしにくいんだもの。小沢くんとか絡めろとでも言う?(※7)
U・B >それはさすがにリスキィ過ぎるぜ。
空虹桜>でしょ。するとさ、結論としてはこんなことダベってる内はビッグセールスなんて稼げ
ないよねと。(※8)
※1 コムロック:a.k.a 小室哲哉。もちろん、元ネタはヒムロック。小室自身は詐欺容疑で絶賛容疑者中。
※2 安室奈美恵:元SUPER MONKEYSだった人。安室×小室といえばやっぱり「CAN YOU CELEBRATE?」
※3 たとえばこの人。読んであんぐりした。それに比べてタマフルの特集は濃くて良かったんよ。評価ってこうやってしてくもんだと思う。馬鹿にはなに言ってもわからんだろうが(ドクロ)
※4 My Revolution:数多のミュージシャンにカヴァされている渡辺美里の代表作のひとつ。恥ずかしながら、U・Bも渡辺美里と問われればこの曲を即答してしまう。
※5 フリッパーズ:よくクロスフェーダで名前が出てくるわりにレヴュしようとはお互いまったく思っていない伝説のバンド「Flipper's Guitar」のこと。
※6 矢沢あい:U・Bの中では永遠に「天使なんかじゃない」の人。初めて自腹で全刊揃えた少女漫画だもの。人間だもの。「NANA」よりは「Paradise Kiss」のが好き。
※7 小沢くん:先週読んだ人には言わずもがなので小沢健二のこと。でも、この人の場合本物の金持ちだから、詐欺するとかそゆ無駄なことする必要ないんだろうなぁ。
※8 空虹桜24行。U・B34行でさすがに惨敗。つか、喋りすぎ。U・B個人としては「avexプッ」の人ではありますが、だからといって、鬼の首を取ったように小室バッシングして喜ぶほど落ちぶれてませんし、なにより、いい曲はどんなに作者が腐っててもやっぱいいもの。