空虹桜＞ちょっともう狙いすぎだよね。
Ｕ・Ｂ ＞まったくもって。でもねぇ、やっぱり生がいいんですよ。
空虹桜＞死ねよ。
Ｕ・Ｂ ＞ありがとうございます。で、なんの話かってのもおおよそ予想は付くかと思うんですけど、５月のたかだか10日
間ぐらいの間に、２回もライヴで鳥肌が立ったを通り越して、人生すら揺るがさんばかりの衝
撃を受けたもんで、その話がしたいなぁと。
空虹桜＞デカく出ました。
Ｕ・Ｂ ＞いや、デカいよ。
空虹桜＞・・・そこで切るなよ。
Ｕ・Ｂ ＞まず１本目はARABAKIで民生が唄った「スローバラード」（※１）で、民生が本気で唄ってる時は、本当に背筋が震える
んだけど、あの「スローバラード」はスゴかったんよ。
空虹桜＞はいはい。ノリどころが見えないよ。
Ｕ・Ｂ ＞ありきたりな表現で悪いんだけど、魂が空気を振るわせてる感じがしたんですよ。
空虹桜＞ありきたりというか、そゆの口にして恥ずかしくない？
Ｕ・Ｂ ＞たぶんね、素直な感情の情動は恥ずかしいんッスよ。
空虹桜＞うっせぇーよ。
Ｕ・Ｂ ＞で、もう一つがこないだの野音で見たオザケンとの「今夜はブギー・バック」（※２）なんだけど、アレはむしろ客の
魂が空を振るわせてたというか、実際空虹さんがあんなピョンピョン跳びはねるとは思
わんかったし。
空虹桜＞アタシ的には「SUNDAY」（※３）でアンタがあんな跳ねてることにビックリだったけどね。
Ｕ・Ｂ ＞いや、思いのほかライヴのフリって覚えてるもんよ。４・５年ぶりに見た山崎まさよしで、「アレルギーの特効薬」とかま
でしっかり手の振り覚えてたもん。（※４）
空虹桜＞それがスゴいのかどうかよくわからない。
Ｕ・Ｂ ＞まぁ、それはいいんだけど、あの時の野音にいた客のテンションってスゴかったじゃん。
空虹桜＞だって、ハロワでもブギーバックやらなかったからね。そしたらもうそうなるとしか思えないっていう。あそこまで来たら
「彼方からの手紙」や「GET UP AND DANCE」（※５）すら前戯になってたもんね。
Ｕ・Ｂ ＞結局その感じというか空気感って、やっぱり生じゃなきゃ感じられないもんじゃないですか。
空虹桜＞無理矢理話戻したね。
Ｕ・Ｂ ＞CDのセールスが悪いとか、あるじゃないですか。そゆいい回し。それと並べられるのがフェスバブ
ルって言っちゃうじゃないですか。もちろん、もともと志向している方向が違うわけじゃあないですか。
空虹桜＞音的には絶対CDの方がいいハズだもんね。
Ｕ・Ｂ ＞一番いいテイクをつぎはぎしてるんだから、悪いハズが無くて、音楽好き言い張るならずっとCD聴いてろ
よって話じゃないですか。いいスピーカ買っていいアンプ買って。でも、DVD-audioやSACDの時代は
来てない（※６）わけじゃないですか。
空虹桜＞大人げないなぁ。
Ｕ・Ｂ ＞じゃあ、なんでライヴに行っちゃうかって話で、この１週間ぐらいで受けた衝撃を思い返すと、出会い頭の事故
に遭いたいからなんですよ。
空虹桜＞なんツー言い回し。
Ｕ・Ｂ ＞もちろん、ライヴの予習のためのCDとは思ってないし、CDのセールスでみんな食えるようになってくれりゃいいんだけ
ど、やっぱり生がいいです。（※７）
※１ ARABAKIで民生が唄った「スローバラード」：毎年GW頃に宮城県と山形県の境界あたりで行われるARABAKI ROCK FESTIVALにて、奥田民生がRCサクセションの「スローバラード」を唄ったって話。良ければこちらを。
※２ 野音で見たオザケンとの「今夜はブギー・バック」：日比谷野外大音楽堂にて行われた「スチャダラ2010〜オールスター感謝祭〜」のダブルアンコールに小沢健二が登場し、「今夜はブギー・バック」を唄ったという話。良ければこちらを。
※３ SUNDAY：日曜日に聴きたい曲No.1なTOKYO No.1 SOUL SETの名曲「SUNDAY」
※４ アレルギーの特効薬：山崎まさよしの1stアルバムの表題曲。真夜中のファイティングボクサーを見てる。
※５ 彼方からの手紙：スチャダラパーの3rdアルバム「WILD FANCY ALLIANCE」収録曲にして、隠れた代表曲。GET UP AND DANCE：スチャダラパーのミニアルバム「スチャダラ外伝」収録曲にして、ポンキッキーズな曲。スチャダラパー関連はこちらにある大量のレヴュを。
※６ DVD-audio：この注釈用にWikipedia引いてみたらもう規格無くなってた（苦笑） SACD：次世代CD規格の１つだけど、ちっとも鳴かず飛ばずな感じのモノ。音質はいいんだって。
※７ 空虹桜１５行。Ｕ・Ｂ２５行で、微妙にドロー。ホントは、空虹さんの生がいい話を引き出さにゃならんかったのだが、ついつい喋りきってしまった。あまり本質的なことは話せなかったけど。
