第575回 I.B.B.(前編)

空虹桜AFRA※1)が友人のヒューマンビートボクサと組んだバンドAFRA & INCREDIBLE BEATBOX
       BAND※2)のファーストアルバム「I.B.B.」(Amazon/iTS)を語る後編です。
U・B  >ひっさびさにAFRA生で見た(※3)けど、やっぱスゴいね。アレは。知ってるのに魂消たもんね。
空虹桜>そうですか。へぇ。じゃ、8曲目「IT'S YOURS feat.T LA ROCK」(※4)で、たしかT LA ROCKの日本公演にゲス
       ト出演した時の音源。
U・B  >歌詞カード見ると代官山UNITみたいッスね。
空虹桜>マイク一本あれば、人のステージの飛び入りが簡単にできるとか、やっぱり強いよねぇ。
U・B  >HipHopが実はスゴい生命的な音楽だって感じもちゃんと出てる。
空虹桜>生命っていうか、生活の音楽だからね。9曲目が「MOSHI MOSHI(K-MOON)」で10曲目が「FLY ME
       TO THE K-MOON feat.TUCKER
U・B  >このアルバム随一の馬鹿ネタ
空虹桜>好きでしょ?
U・B  >そりゃもちろん。唐揚げまみれですよ
空虹桜>馬鹿ネタなのにカッコいいってのは、重要な一側面で、そこを理解してくれないとなかなか大変。
U・B  >それにしても、この曲イイですね
空虹桜>聴いた人にしか通じないギャグですね。
U・B  >11曲目「APACHE」で、ホーンセクションとことかもビートボックスでやってる。
空虹桜>元ネタが有名だから、ビートボックスの凄さというか、全能感が見えやすい曲
U・B  >ああ、全能だよねぇ。たしかに。
空虹桜>ターンテーブルを楽器にした時点で、コンピュータを楽器にした時点で、音楽はなんでもできるようになった
       だけど、ディジタルをヒューマンビートボックスに置き換えることで、音楽は肉体すらも手に入れてるわけだよ。
U・B  >なんか大仰なこと言いましたね。今。ホーンこそ肉体的な楽器だし。
空虹桜>なんか言われて思ったけど、そゆ意味ではヒューマンビートボックスとホーンの相性はいいんだよね。両方とも呼吸で
       鳴る音楽っていう。
U・B  >上手くまとめた感出してるけど、逃げただけですから。それ。まぁいいや。12曲目は「INCAEDIBLE BALTMORE
       BREAKBEAT」は声ネタ主体なビートミュージック。
空虹桜>いいトラックなんだけど、ここまでの過剰感に若干箸休めっぽく聞こえてしまうのが難かなぁ。
U・B  >たしかに。主旋律のループ感はクセになるけど。
空虹桜単品だといいけど、アルバムだと埋もれる曲ってたまにあるんだよね。
U・B  >ありますあります。スッと例が出てこないけど、たしかにあります。13曲目が「WALK ON SHINE feat.TUCKER
       で、ちょっぴり頑張って電子音チックな音もヒューマンビートボックス出だしてみましたっていう。
空虹桜>それによるチープ感が乙だね。っていう、聴き所。
U・B  >ホントにチープだとアレだし、チープに作りましたってもアレなんだけど、チープ感だと嫌いには慣れないのはな
       んなんッスかね。
空虹桜>「ハハハ。チープだなぁ」って言っちゃう感じね。
U・B  >馬鹿笑いでも義理笑いでもなく、本当に軽く笑ってからの感じね。
空虹桜>力とか金とか、かけられるけどかけなくてもなんとかなってそうな気がしなくはない。ぐらいの目論見ね。
U・B  >実際のところ上手くはいってないんだけど、やった本人も微妙だとは理解している共犯関係というか。
空虹桜>そゆのって大事なんだけど、アピールポイントではなく、通好みな感じでやるのがミソ。
U・B  >で、食べる方も通ぶって食べちゃいけないっていう。さて、最後は「TOKYO KAKOKYU CLUB feat.太華,
       SharLee,櫻井響」で、たしかにヒューマンビートボックスは他人より過呼吸だろうと。
空虹桜>むしろ、マイクリレー感がいいんじゃないかなぁ。
U・B  >楽しそうだなぁっていう。
空虹桜>究極、作り手が楽しそうなのはいい商品になるんだよね。で、それは身内ネタ的な要素もあるんだけど、身
       内ネタであってもグローバルになりうる要素があって、そうやってジャンルは発展してくんだろうなぁ。(※5


※1 AFRA:本名の「Akira」とアフリカ系アメリカ人を意味する「Afro」を混合して作ったAFRA。1stアルバムのタイトル「Always Fresh Rhythm Attach」は後付けらしい(Wikipedia情報)有名になったキッカケはゼロックスのこのCM
※2 AFRA & INCREDIBLE BEATBOX BAND:AFAR・啓・K-MOONの3人で結成したビートボックスバンド。
※3 RSR2011で見ました!詳しくはこっち
※4 T LA ROCK:アメリカのラッパ。一回リアルに殺されかけて、見事に復活した人。
※5 空虹桜24行。U・B21行で、の勝ち。思いのほか手短くなってるのは、単にRSR疲れではないかと。


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