第770回 荒野 / On the Wild Side(前編)

U・B  >前回の「失う用意はある?それともほうっておく勇気はあるのかい」(CD / MP3 / iTS)からの、アナログフィッシュ※1)6thアルバム「
       野 / On the Wild Side」(CD / MP3 / iTS)がいかに大傑作かをとくとくと語る前編です。
空虹桜>早速1曲目が「PHASE」で、こないだのミニアルバムと違って、今回はこの曲が表題曲じゃない!
U・B  >まぁ、そうッスわね。
空虹桜>このイントロは1曲目らしいっちゃらしいんだよね。
U・B  >キャッチィですからね。今となっては、ライヴで一番盛り上がる曲だったりもしますし。
空虹桜>ちょっとおかしな光景だよね。それ。
U・B  >でも、もう、今っぽいでしょ。まさしく変な時代に新しいフェーズなわけで。
空虹桜>そして2曲目、「荒野」へ。
U・B  >実は「PHASE」に比べるとこの曲のがだいぶ好きなんですけど、大サビですけど行きたい場所は選択肢にはない やりたい
       事はパンフレットにはない 誰も誰かの代わりにはなれないよ そして荒野へ その足で荒野へ
       (※2)が、まさしく今の俺なんですよ。
空虹桜>パンフレットや選択肢の外側に行きたい。
U・B  >行きたい。内側の方が深ってのは、たぶんそうで、深いところまで潜ってる人に敬意は抱くけど、すくなくとも俺には出来ないっていうか、俺は飽
       きるんですよ
空虹桜>ある意味極論だ。
U・B  >どうしても、生きてるフリしてるだけじゃないですか。日々。
空虹桜>「年に2日間しか生きてない」とか自分で言ってるもんね。
U・B  >外部刺激で生き延びてるからさ。すると、内側の刺激程度じゃ想像の範囲内にしかならないわけで、すると、コンパスだけ持って
       歩き出した方がいいかなっていう。
空虹桜>だったらちゃっちゃと歩きに行けばいいのに
U・B  >ええ。そうなんですよねぇ・・・なにを躊躇ってんッスかね?
空虹桜>知らないよ。そんなの。3曲目は「ロックンロール」で、昨日より10cmだけ歩幅を広げて※3)って、だいぶ広げてるよね?
       歩幅。
U・B  >まぁね。でも、10cm広げられるほど余裕を持ってみんな生きてんじゃないですか?
空虹桜>大きく出たね。
U・B  >これは健太郎曲だけど、下岡曲も含めて、アナログフィッシュの曲って、やっぱり日常のさりげなさにビクビクと生きてる人の
       じゃないですか。(※4
空虹桜>自分もそうだと言いたいわけだ。
U・B  >まぁ、それはまぁそうですけど、どう変化させれば、そゆのから脱出できるんだろう?って、凄い役に立たない悩みなわけですよ。そ
       うじゃなかったら、Brand new days この小さな革命の直線上で Brand new days この運命が大きく
       変わる※5)みたいな歌詞をサビに持ってこれない。
空虹桜>アレだよね。そこの交差点の角からトースト食わえた女の子出てきてぶつからないかな?幻想みたいなもんだよね。
U・B  >長いな。
空虹桜>冷静なツッコミを。さて、4曲目がちょっと地味な「No Way
U・B  >全体がクドいからどうしても仕方ないところはあるけど、何に慣れたとか誰に飽きたとかいろんな理由で別れは訪れ
       る 流した涙が乾いても流した理由を忘れはしないよとか喉が渇くとか風が吹いたとかいろんな理
       由で僕らは旅に出る どれだけ季節が流れても旅立つ理由を失くしはしないよ※6)とか、この曲、凄いドス
       トレートにテーマ唄ってるんですよ。
空虹桜>たしかにそうだね。
U・B  >州一郎が自律神経失調症みたいな病気で一時脱退したのから復帰して1作目のアルバム(※7)だと思うとさ、そこに優しさみたいなモノ
       も見えてきたりするわけじゃないですか。
空虹桜>ああ。なるほどね。道はやっぱ無いよねぇっていう。
U・B  >ええ。でも、それと同時にサビのハーモニィがキレイだよなぁっていう。
空虹桜>わかりやすい感慨はあるよね。たしかに。さて、5曲目は「戦争がおきた」で、今の時期に聴くのはタイムリィだね。
U・B  >なにかが起こるのが、戦争キッカケなのはやっぱヤだなぁってのはあるけども。
空虹桜>でもさ、たいていの事柄は他人の死の上に成り立ってるんだよ。
U・B  >キラーフレーズぶちまけますね。こんなところで。
空虹桜>それなりに存在感出してかないとね。
U・B  >そゆ気張りはいらないですよ。さて、今回ラストの6曲目は「HYBRID
空虹桜>出だしから平和と書かれた爆弾積み込んだ 環境にやさしいエコな戦闘機 落とす人達の理屈は様々
       で 落とされた人が流すのはいつも1つ※8)というド直球。
U・B  >2番が何かで見たアイドルの笑顔は ステロイド漬けのボディビルダーのようで マイク越しに駅前の
       神様は 信仰心と破滅を天秤にかける※9)ですからね。
空虹桜>まさしく狂気と正気のハイブリッド※10
U・B  >古い言い方をすれば「二枚舌」とかなのかもしれないけど、ハイブリッドってワンフレーズに集約されすぎて誤魔化されてるんだよなぁっていう。
空虹桜>お金を稼ぐコツでもある。
U・B  >まったくで。
空虹桜>それが最後、君の話に終着するのが、ある意味日本っぽいんだよね。
U・B  >「君」って、やっぱり愛しいしムカつくもんじゃないですか。
空虹桜>一般化されてもねぇ。
U・B  >愛憎表裏一体ですから。
空虹桜あの時僕は彼女に恋をして 同じ理由で彼女を嫌いになった※11)のところだけ、無性に泣きそうになるけどね。
U・B  >おっと。さて、この曲になると下岡はギターを弾きません
空虹桜>ええ〜
U・B  >バンドが進化するほど、ギターを弾かなくなる3ピースバンドって、結構レア。
空虹桜>たしかにこの曲、打ち込みメインだけどさ。
U・B  >結局、曲を聴いてもらいたいか、想いを聴いてもらいたいかで、想いを取ったってことッスわね。(※12


※1 アナログフィッシュ:1999年に結成の下北系ギターロックバンド。長野県下伊那郡喬木村出身の下岡晃(Gt&Vo)と佐々木健太郎(Ba&Vo)に斉藤州一郎(Dr)を加えた3ピースバンド。
※2 拡大部は歌詞より引用。
※3 拡大部は歌詞より引用。
※4 健太郎曲:アナログフィッシュのベース、佐々木健太郎が作詞作曲した楽曲のこと。 下岡曲:アナログフィッシュのギター、下岡晃が作詞作曲した楽曲のこと。
※5 拡大部は歌詞より引用。
※6 拡大部は歌詞より引用。
※7 州一郎が自律神経失調症みたいな病気で一時脱退したのから復帰して1作目のアルバム:アナログフィッシュのドラム斉藤州一郎が自律神経失調症で一時脱退しており、復帰後初のアルバムがコレ。
※8 拡大部は歌詞より引用。
※9 拡大部は歌詞より引用。
※10 拡大部は歌詞より引用。
※11 拡大部は歌詞より引用。
※12 空虹28行。U・B40行で、もちろん、の負け。やいのやいの言うても、このアルバム大好きです。ええ。


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