作品名 | 記述者 | 記述日 | 星 |
AIR/エア | 唸るバクテリア | 2023/05/26 | ★★★★★ |
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全編的にオフビート感というか、良くも悪くも80年代アメリカ的なゲスい会話に、
周りはちっとも笑いやしないけど、俺ひとりクスクスしているフレーズが、ちゃんと伏線として使われたりして、やぁ、映画ウマいわぁ。手練れ。
もちろん、製作兼主役マッド・デイモン as ソニー・ヴァッカロの千両役者っぷりというか、自分がよく見えるようによく撮ってらっしゃるというか。
狡い。腹出てるけどだけど。50mも走れないけど。陸上の青いトラックは2000年代以降の認識なので、80年代には無いと思うんだが。
いやいや、マッド・デイモンだけに非ず、出てくる役者陣が軒並みちゃんと視線を支配する芝居をガッツリ見せてくれるので、120分程度の時間に押し込むには多すぎる物量をしっかり収めると。手練れ。
多少キャラクタ心理に滑らかさが欠けるとこもあるけど、そこもちゃんと伏線的に扱うところもお見事。
社長のフィル・ナイト as ベン・アフレックが、監督のクセに自分をわりと残念な人に扱い(しかし、最終的にいい人にしてる)や、ジョーダンの顔をウマいこと撮すの回避してるあたり、オフィシャルなはずなのに、そこはNGなのか!と驚いたり。
パンフ読んでると、
むしろジョーダンを出したら駄目だという意図だったようだけど、まぁ、この辺は難しいとこやね。
如何にも登場人物が生きてるのに映画化するアメリカっぽいなぁと。
もちろん、ヒーローとしても、ビジネス的な転換として神話的にジョーダンを描くのは、事実だとしても極めて映画的だし、アメリカ人ジョーダン好きなんだな!ってのは、言わずもがな。
途中で「バビロン」よろしく、ジョーダンの明るい未来と暗い未来(しかし、両方現実にあった話)が両方出てくるのは、最近のアメリカではそゆ演出が流行なのかなぁなどとも。
映画全般的に、気楽に見れるいい映画見たい!って時のファーストチョイスな映画かなぁと。
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