だいぶ遅ればせながら「
バッド・ジーニアス -危険な天才たち-」見ました。
これ、去年見てたらベスト3に入れてたかも。それぐらい
ストライクな映画。
なにがいいって、主人公のリンが
どんどんいい女になってくとこですよ。
つまり、いい女になる条件は
修羅場なんです!(待て)
演出上も、最初は野暮ったくされてるけど、ラストの方のバンクとアイコンタクトシーンとか、オーラスのインタヴュシーンとか、
超いい女じゃないですか!
もちろん、淡い失恋を経験したってのもあるんだけど、それよりも圧倒的に自分の策略で自分を修羅場に置いて、
それを潜り抜けたからの美しさ・いい女さだよね。
これは期待していたのとは違う意味で良い驚き。
この娘はもっと伸びますよ。
と、思ったらめっちゃアジアの映画祭で表彰されてるのね。流石。
あと、「
クレイジー・リッチ」を見たあとの俺だからこそ、
シドニーで受験するっていう素っ頓狂な展開に納得ができるのも良し。
「クレイジー・リッチ」って発言は宇多丸もしてたけども、アジアの金持ちはホントおかしい。
逸してる感がハンパない。
こんなのに比べれば、日本の金持ちなんて小さいよなぁって。
実際問題として、サブタイトルに「天才たち」あるけど、ガチで天才でヤヴァいのはリン一人で、バンクは天才だけど危険ではなく、最後ダークサイドに落ちた体だけど、自分で言ってるとおり、
リンをダークサイドに引きずり込みたいだけだったりで、残りの二人、パットもグレースも天才ではない。
グレースは
超美人だけどなぁー
と思ったら、こっちも宇多さん絶賛してた(上述の本文リンク参照)
あと、このクラスの天才は見たことがない。
高校の本気のテストを20分ぐらいで終わらせるヤツはいなかった。
やっぱり世界は広いぞ。
そうそう。なかなか言及されてなさげだけど、
エンドロールにかかった、たぶん校歌のブラックさ!
まさかカントリー調ってのも笑えるけど、賄賂取ってるし、生まれた友情はあっという間に壊れるし、シュールなことこの上ない。
演出としてエンドロールに持ってきた監督のブラックさが最高です。