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邦画

作品名記述者記述日
ちひろさん唸るバクテリア2023/04/07★★★★

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国内では珍しいネトフリとの同時配信だけど、どっちかっていうと有村架純と今泉力哉の組み合わせが楽しみだった「ちひろさん」を新宿武蔵野館で見ました。
今シーズン邦画ベスト。
だけど、ネトフリ、パンフ作らないとか馬鹿か?馬鹿なのか???激怒ですよ。絶句。最低。余韻を返せ。
殊、邦画は最近エンドロールをパンフに転記してくれてるので、それを期待していたのだけど、見事に裏切られました。

それはともかく、こんなにお腹が減る映画はなかなか無いですよ。信頼の飯島奈美
というか、「エンドロールのつづき」といい、お腹の減る映画が好きなのかもしれない。
山本匠晃アナウンサに是非とも見て感想をいただきたい。タカキ案件。
夕飯は焼き魚にしようと思ってたのだけど、オマケ映像のせいで結局ラーメン食べに行きましたよ。餃子付き。畜生め。
最初は鈴木慶一可愛い映画だったんですよ。鈴木慶一可愛い。ホームレス姿が超似合ってて超可愛い。アイドルなのか?あの人
ちひろさん as 有村架純に梅干し食べさせて酸っぱい顔見てるのとか可愛すぎて痺れた。正直、有村架純より鈴木慶一が可愛い
そうじゃない。しっかり最後は有村架純最高映画でした。風吹ジュンも。
やはりあの車中の多恵さん as 風吹ジュンとちひろさんの会話は素晴らしいし、そのあとラストの電話シーンが見事でした。
順撮りじゃないのかもしれないけど、多恵さんとの関係が出来上がった後にラストシーンは撮ったんじゃないかと。
すくなくとも、あの車中シーンより先に芝居するのは辛い。先に撮ったんなら、有村架純スゲェ!!!ですよ。ええ。
完全に有村架純の演技力に尽きるのであって、あまり有村架純を見たことがなかった人としては、いい芝居すんじゃん!有村架純!!!と、今さらながらに驚いたり。
ちひろさんのキャラ感は高畑充希のが近いイメージがあったので、こんなにもハマるものかとビックリしました。
そうか。有村架純って、虚無を抱える娘なのか。言われてみれば納得でもある。

でだ。
同じ惑星の人間かなのか?なのだ。
違う惑星の人間はたしかにいて、彼ら彼女らとは絶対的に合わない。
たとえばそれは、この映画を見て、ヒトミ as 佐久間由衣の作った焼きそばをオカジ as 豊嶋花(この子も素晴らしい!)食べるシーンで、オカジが泣き出すのと一緒に泣いてしまう人は同じ惑星の人間だ。
誰がなんと言おうと間違いない。
泣くだろ。泣かないヤツは全員敵だ。
おいしそうにご飯を食べる人は絶対にいい人だし、梅干しを本当に酸っぱそうに食べる人は、その顔だけでご飯が食べられる。笑顔になる。
ビールをおいしそうに呑める人は、みんな友達だ。
孤独を敵だと思ったことは一度もないし、好きな人は冷たくて、野良猫よりも懐いてくれないけど、呑み友達は優しくしてくれるし、家族仲は良い方だろうけど、とはいえ、ソウルセットの「ロマンティック伝説」じゃないけど、孤独から抜け出せるとも思っていない。
なにより「いただきます」と「ごちそうさま」が言える人は、ちゃんと生きてきた人に違いないのだ。
生き延びるためだけに風俗へ行ったとしても。
ちなみに、アレはデリヘルかしらね。
箱ヘルやソープだったらあんな部屋じゃないと思うんだが。
高級店行ったことないけど。
そこで多恵さんがちひろさんに捧げた言葉は「 孤独でいられる人 」なのだ。
なんて呪い!
もちろん、表面的には呪いなんかじゃないし、それでも離れてしまったちひろさんを思えば、全然呪えていないようにも見える。
でもきっと、同じ惑星か、同じ星系の民としては、生き延びてしまった時点で呪いはきちんと発動している
皆まで言うまでもなく、あのタイミングで多恵さんが怖れたのは、ちひろさんが自死することで、それを呪うことで回避したのだ。
富士山が見えたんだから、そうそう遠くに行ってはいない。
たぶん、あの墓は一族の墓だ。
多恵さんが娘のためにどんぐりを集めたように、ちひろさんは母親のためにどんぐりを集めたに違いない。
オープニングと中間で猫を懐かせていたちひろさんは、最後、牛に懐かれる。
どうしたって、猫みたいな女の子を好きになってしまう、認めたくないけど犬属性な俺は、この映画を嫌いになることは出来ない。狼のように家族的ではなく、でも、犬のように誰かへ懐くことも出来ないのに犬属性名自分は、孤独と仲良く生きるしかない。
あ〜あ、畜生。
今泉力哉大好きじゃないか!!!

ちなみに、有村架純のブラ姿(水色!)に目が行ってしまったので、背中に刺し傷があるのか確認できませんでした。
今泉力哉なのに濡れ場ないのか?思ったら、いかにも我欲なちひろさんの騎乗位っぽくて良かった。
で、べっちん as 長澤樹はてっきりハーフかと思ったら違うのね。
そしてそして、わりとメインな役どころのリリーさんは、いかにも風俗店店長だし、市川実和子のチョイダラしない感じの体つきは、ちひろさんがちひろさんになるべき経緯となる人に相応しい。
vanは何気に顔が好みなことを否定できない。

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日本映画にしては恐ろしいぐらいにミスキャストが無い、良い映画でした。
あと、この手の映画だったらちひろさん煙草吸いそうなのに、煙草吸わないんだなぁってのも仄かな驚き。

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