作品名 | 記述者 | 記述日 | 星 |
シビル・ウォー アメリカ最後の日 | 唸るバクテリア | 2024/11/29 | ★★★★★ |
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面白い映画なのは間違いない。
なにか悲劇的なことがある度に、パンクやヒップホップが、カントリーが流れる。
スーサイドやデラソウルがドラッグを唄い、スタージル・シンプンソンは絶望的に唄う。
アメリカは内戦をしていた国なのだから、常に緊張感がそこにある。州の独立性は担保されていて、それぞれが法律を制定する。
WFの星条旗には星が2つだけ飾られている。
FBIを解体したなんて、明らかに無能な大統領を弾劾する権利がアメリカ国民には与えられていて、しかし、内戦に陥るのだからアメリカはアメリカ以外に敵がいないか、それどころではない状況に陥っている。
この時、周辺諸国がどうしていたのかは気になるのだけど、おそらく、アメリカはアメリカ以外に興味が無い。
アメリカは本当に残念な国で、その意味で、安倍晋三が気に入られていたのは得心がいく。
互いに友達甲斐が無いからだ。
閑話休題。
主人公リー・スミス as キルステン・ダンスト(実の旦那がジェシー・プレモンス!)とその一行は報道カメラマンというか、戦場カメラマンなせいか映像が抜群なのである。
ピントワークが見事だし、いちいちお洒落でカッコいいカットが映し出される。
リーの撮る写真はカラーで、ジェシー・カレン as ケイリー・スーピニーの撮る写真は白黒。明確に対象関係でが描かれる。
師匠と弟子の関係から、師匠は師匠の師匠であるサミー as スティーヴン・マッキンリー・ヘンダーソンの死を乗り越え、最後には師匠を乗り越えてひとり立ちする。
一週間程度のとんでもない過程。
ドラマとしては王道で、内容を踏まえて上映時間の109分を考えると、どうやって収めるの?思ったら、なるほど。これならばたしかに収められる。
設定と物語の絡ませ方が良い。
もちろん、都合の良さみたいなのも感じるけれど、端折るポイントも適切で誰も振り落とさない。
ただ、血塗れで死体塗れなだけ(嘔吐シーン有)
そうそう。パンフデザイン表紙が抜群なのだ。
わかりやすいニューズウィークパロディ。
そして、裏表紙のGIジョーチックなリーと、A24ロゴが絶妙。
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