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憐れみの3章唸るバクテリア2024/11/15★★★★

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えっ?こないだ「哀れなるものたち」上映したばっかなのに、またエマ・ストーンとヨルゴス・ランティモスで映画撮ったの?
しかも、超変な映画なの?また、エッチぃシーンがあるの???
ってことで、「憐れみの3章」見ました。
久々のTOHOシネマズ新宿でTCX。
一瞬、最前のリクライニングシートにしようか思いましたが、ここのリクライニングシートが一番ダメだった気がしたのでいつもの場所へ。
前のオジサンの頭が邪魔だったけど、途中で崩れ落ちてたから、最初から崩れろよ!
それはともかく、そこでまさかのゲロ映画!
ってことで、思わず声が出るシーンがいくつかありましたけど、終わり方が投げっぱなしで酷い!っていう。
1話2話3話とスタッフロールの色が違う(ちゃんとパンフの文字色をあわせてるあたり、信頼のサーチライトピクチャーズ)のだけど、どうもエマ・ストーンの出演時間がだいぶ違いそう。
あと、全体に通奏低音していたのは紫か?
こうやって振り返ると、第1話がまだマシだったという恐怖にたじろぐ。
なんだそれ。
生きていることと性が紐付いていたように見える第1話と第3話に対して、本当に死んでしまった第2話はやはり、これだけ違う映画と言わざるを得ない
グロというかゴアという噂は聞いていたので、ある程度は想定の範囲なんだけど、まさかプリプリの肝臓がスクリーンに映し出されるとは!
たぶん、豚のだけど、いやいや、あんなことしたならもうちょっと出血が(違)
そんなビックリするぐらい頭の悪い第2話「R.M.F. は飛ぶ」の展開だけど、これだけちょっとしたグロホラー短編で良かったかなぁと。
「1分だけ」と言って見る乱交動画が頭の悪くて笑っちゃうけど。
言うても、リズ(たぶん偽者) as エマ・ストーンは、ダニエル as ジェシー・プレモンスを好きだったわけじゃないですか。
もちろん、最初の親指切り落とすまでの逡巡はちゃんと描写されているので、リズ(たぶん偽者)が何者であっても、そこで嫌われてはならないという必死さが伝わる。だから、自分の判断で親指を切った(削ぎ落とした)のだ。
これはまぁ、愛だろ?
嫌われるのと死にかけるのどっち取るかで、死にかける方を取ったわけだ。
それほどまでに嫌われたくない。
そして、愛が行きすぎて感情を自力で摘出して死ぬ。
そのタイミングでやってきたリズ(たぶん本物)は、しかし本当に本人なのかは伏せられる。
そこまで考えてふと気付く。
この映画嫌われたくない映画だったんだ!
なるほど、そう考えると、独立しようとした映画である「哀れなるものたち」との対比は鮮やかになる。
性的なことは、セックスは誰かが必要になる、残念ながら。
オナニーシーンはある(それも第2話!)のだけど、それはダニエルのことを思ってだ。たぶん。
嫌われたくないがために人を殺し、自分を殺し、おまけに大事な人を事故死させる。
なるほど。原題の「Kinds of Kindness」って、たしかに歪んだ優しさの映像化としては、お見事に尽きる。邦題も意訳としてあっている印象。
あのポスターやメインヴィジュアルの顔がお面になってるのも、隠喩的。
でもさ、面白い映画なんだけどさ、わけわかんないよね!
しかしてとはいえ、そのわけのわからなさはリアリティの表出と言えるかもしれない。
だいたい、サイコさんのやることなんてわけがわかるはずがない。
わかってたまるか。わかるヤツはサイコだ!

でさ、エマ・ストーンはエロいんですけど、なにより第3話「R.M.F. サンドイッチを食べる」の立ち姿が素晴らしいのです。
あの、ちょっと歪んだ感じや、せかせかとした歩き方は本当にサイコな人な感じで素晴らしく、おまけで注射器出す時から、刺して、倒して、測定するまでの顔芸が抜群に良い。
あんな怖い人ヤだけど、エマ・ストーンになら殺されてもいいか(笑)
歩き姿だけの話をすると、「ナミビアの砂漠」の河合優実といい、お芝居って歩き姿に出るよなぁと。
しかも、あのノリで紫のスポーツカーでドリフト決めまくるとか、アレな人たちはアがること請け合い。
なお、カーグラのコラムによると「ダッジ・チャレンジャー」の復刻版らしいのだけど、

> この章からは大切な教訓を読み取ることができた。ドライブ中によそ見をしてはいけない、必ずシートベルトをしよう、という2点である。

っていうのは、思いっきりネタバレなので如何なものかと。
全般的にちょっと的外れな印象。
それはともかく、そのドリフトに振り回されてゲーゲー吐きたい(駄目)
そしてやはり、ウィレム・デフォーである。
第3話で赤いパンツのシルエットだけどチ○コが大きい(笑)
ただ、濡れ場が無いの残念で仕方が無い。
エマ・ストーンの濡れ場は見たことあるから、ウィレム・デフォーの濡れ場が見たかった!(待て)
そうじゃなく、胡散臭さが尋常ではないのです。素敵です。最高です。
第1話「R.M.F. の死」といい、第3話「R.M.F. サンドイッチを食べる」なんて、本当に両方イける人にしか見えない
いっそ、なんでもイける人にしか見えない。
ラストのエンドロールで犬に劇中のシーンを再現させてたけど、その中であった犬のセックスシーンにデフォーが紛れてても違和感が無い(待て)
エンドロールといえば、第3話のエマ・ストーンのダンスも酷かったなぁ。
あと、マーガレット・クアリーが一番エッチくて良かったですね。
とくに第1話「R.M.F. の死」の紫衣装がエロかったですが、第3話で出てくる水着の後ろ姿がよろしうございました(待て)
なんつーか、こういう風に下衆なことを書き連ねると、ヨルゴス・ランティモスって、往年の日活ロマンポルノの監督みたいよね。

で、R.M.Fってヨルゴス・ステファナコスのことだったの?
何故かWebではアルファベット表記ばかりで、でも、パンフにはヨルゴス・ステファナコス書いてたよ。
それはともかく、これまたエンドロール中のオマケ映像で、ケチャップ飛び散らかしたのが出血描写に見えて笑ってしまいました。とさ。
「R.M.F」の解釈は、パンフの山形浩江がお見事でした。

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