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洋画

作品名記述者記述日
エミリア・ペレス唸るバクテリア2025/06/20★★★★

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老体に鞭打ってというか、スケジュールをヤンチャして「エミリア・ペレス」を見ました。
変な映画だけど、見事に因果応報映画というか、やっぱりメキシコ麻薬戦争怖い!映画というか、最後に聖人になってしまって良かったのか?映画というか。
結局、人を殺しすぎたんだから殺されるどころか、トランクに入れられたまま焼き殺されるのは、妥当な決着としか言いようがない。いっそ「ザマー!」と言われても否定できない。
劇中エミリア・ペレス as カルラ・ソフィア・ガスコンが発言しているとおり、生まれ変わったことで、死を招く人から死を悼む人になったことは、褒められてしかるべきかもしれないし、キリスト教的にも正しいのかもしれんが、それだけにしとけば良かったのに、子どもを手元に置きたいとか欲を出すから。って感じは強い。
過剰な欲が身を滅ぼすって意味では、やはり因果応報で褒められた話ではない。

全然ミュージカルだと知らなかったので、唐突なまでに唐突な、いっそインド映画的とすらいえるミュージカルシーンにアングリしたのですが、いや、このミュージカルシーンいる?という序盤は、すべて中盤のパーティーシークエンスのためなんじゃないかなぁ。
見事にアカデミー歌曲賞を受賞した「El Mal」がかかる、このシーンはたしかに見事なミュージカルであり、見事な殺陣である

リタ as ゾーイ・サルダナを配役した価値はここにあって、ゾーイ・サルダナ最高!と思わざるを得ない。
芝居もだけれど、あのダンスに助演女優賞持ってけ!って感じはある。
全般的に、メキシコでもあんなにオシャに露出してるのは、はたして大丈夫なのかしら?って気もしたのだけど、ゾーイ・サルダナは貧乳なのもあってか、セックスアピールというよりカッコいい女性像になってるのが強いところかなぁと偏見
これは、このところのミュージカル映画全般に言えることかもしれないけど、唄わないと言えないことがあるというか、ミュージカルシーンにしないとクサしたことがシリアスになりすぎるってことかしら?っていう。
とくに上述のシーンはメキシコ政治dis全開で、「悪っ!」って感じのセリフがガンガンだったので尚更。
似たようなところで、ジェシー as セレーナ・ゴメスの、元旦マニタス=エミリア・ペレスと、今のクズ男グスタボ as エドガー・ラミレスと、どっちにしようか煩悶する「Mi Camino」のダンスシーンは、セレーナ・ゴメスにダンスイメージが無いだけにギャップが良いのと、しかしてちょっとしたロリみというかが、しょーもない男を好きになる感じを醸し出してたりして、まぁ、この2曲が選ばれるのはわかりみが深い。

にしても、精鋭8名糞も役に立たないのな。
サクッと見つかって、サクッと逃げられてるんだから、もうすこしロクな作戦は立てられないものか?
ラストの展開は、あの精鋭8人が無能なのが悪いと思ふ。あのマシンガン整備してるシーンのコレオはカッコ良かったけど。
あと、エミリア・ペレスはどうして金持ちになったの?
みたいな、些細な引っかかりが結構あったので、映画としては今ひとつ。
なにもなければカルラ・ソフィア・ガスコンが主演女優賞を獲ったと言われているけれど、好みで言えば、アノーラ as マイキー・マディソンだなぁとは。

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