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作品名記述者記述日
モリコーネ 映画が恋した音楽家唸るバクテリア2023/03/17★★★★

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最近はだいたい封切り週に見てるのだけど、タイミングが合わず見送るつもりだったのが、公開最終週に見に行けた「モリコーネ 映画が恋した音楽家
なんで両隣埋まってて、しかも場内で蕎麦かなんか食ってる馬鹿までいるんだよ。そういう映画か?たしかに終わってみたらほぼ満席みたいだったけど、それにしたって、ギリギリに来た隣のおにーちゃんは、ラスト30分ぐらいで飽きちゃってガサガサするし、場内凄い寒いし、なんだよこれ。ヒデぇ。
ちょっとTOHOシネマズ新宿にガックリした。
12番スクリーン初めてだったから、12番スクリーンの問題かもしれんが。
それはともかく、おじーちゃんの体操にはじまって、おじーちゃんのカッコいい台詞で終わるという構成は、まぁ、エロい。流石、ジュゼッペ・トルナトーレ。映画がお上手。
モリコーネの楽曲について、ある程度知ってる状態で見てはいるけど、モリコーネ史を把握してないので、まぁ、知らないことばかりなり。
子どもの頃から音楽一家で、音楽をちゃんと学んで、映画音楽というか、マカロニ・ウエスタン映画に転向というかして、我を貫き、アカデミーからは徹頭徹尾表彰されず、師匠から縁切られそうだったけど、なんだかんだで師匠はマカロニ・ウエスタン楽曲が好きで、「時計じかけのオレンジ」の音楽をやり損ねると。
もちろん、いい事ばかりはありゃしない(from「RCサクセション」)ですけども、それにしたって、めっちゃ売れた人にしては波瀾万丈。
ドキュメンタリーの作りとして、主役が存命の時に撮った映画だから、どうしたってヨイショ感が拭いきれないとこはあるんだけど、しかし、贅沢な映画引用は存命だからこそ!
違う曲の案があったからって、その地が迂曲で吹き替えたりするのはちょっと素晴らしすぎる。
ちょっともうこれは引用が贅沢すぎて泣ける。
でもって、とくに初期のマカロニ・ウエスタンの映像がヤケに綺麗!
これはアレか?4Kリマスターを使いまくってるのか?
演奏風景も、まるで8Kみたいな指揮!
そう。まるでこの映画は単なる映画史なのだ。
パンフで前島秀国が書いているとおり、モリコーネの音楽史はイタリア映画史であり、映画そのものなのだ。
もちろん、一人の劇伴作家を追いかけたら、見事に映画史をなぞるんだからどうかしているわけですよ。なんだそれ。
全然知らない映画もいくつかあって見たくなること請け合い。
なにせタイトルに(未)付いてる映画いっぱいですからね。どうしてそう国内上映してないのか。
でもってさ、セルジオ・レオーネが幼馴染みで、2人で映画業界成り上がるって、物語出来すぎですよね。
あとはまぁ、家族についてほとんど言及が無いのは、ジュゼッペ・トルナトーレの思惑のようなのだけれども、どうしたって、ベルモンド映画が出てこないのは、近年、ベルモンドに染められてる人間としては物足りないところ
パンフで軽くフォローは入るのだが。
あとどうしてもわからないのが、ブルガリがクレジットされている理由と、同じくクレジットされている龍躍はウォン・カーウァイの会社っぽいんだけど、パンフ含めてウォン・カーウァイの扱いが小さいことですかね。
何故かパンフは出演監督の並びトップをタランティーノにしていて、それはそれで違くね?とも思うのだが。
たぶん、ウォン・カーウァイが自粛してる気はするのだけども。
そうそう、ベルナルド・ベルトルッチが超いい声なので、生前の姿を見れることも含めて、貴重ですね。

あと、全然余談だけども、久々に9/11の映像を見ると動揺はしてしまうよね。
あんなことが本当にあったなんて。あったなんて。あったなんて。
ちょうど大学の夏休みで実家にいて、深夜ラジオ聴いたかなんかでニュース映像ずっと見ていたのだけれども。
そして、その時のログもここには残ってるのだけども。

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